蒼い✨️ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
腐ってやがる!
【概要】
アニメーション制作:studioぴえろ
2015年10月6日 - 2016年3月29日に放映された全25話+3.5話+SP1話のTVアニメ。
原作は、赤塚不二夫の『おそ松くん』
監督は、藤田陽一。
2008年に永眠した昭和の有名ギャグ漫画家・赤塚不二夫の生誕80周年を記念したアニメ作品。
原作漫画『おそ松くん』では一応は主人公ということになってた六つ子は10歳。
3回目のアニメ化となる今回では六つ子を成人ニートという設定にした『おそ松くん』の未来世界。
舞台は2015年の東京。現代社会で大人になった「おそ松くん」
イヤミ、チビ太、トト子、ハタ坊、デカパン、ダヨーンなどおなじみのキャラも登場します。
キャラ付けにアレンジを加えて原作漫画とは一味違った二次創作風味となっています。
【感想】
おそ松くんとはいえば、
細川たかしの主題歌、肝付兼太のイヤミ、田中真弓のチビ太
をイメージする人が多いと思います。
そして、タイトルにもなってる六つ子といえば、
いけ好かないガキども、脇役、悪役でしたね。
さて、1988年以来の27年ぶりに蘇った、『おそ松くん』もとい、『おそ松さん』
従来の十数年後という設定で、6つ子が働きもせずに親のすねをかじって遊んで暮らしてるという。
原作版バカボンのパパも無職ですから、赤塚不二夫リスペクトというところでしょうか?
さて、本編を見たところですが!
とことん、女性向けに腐ってるアニメですねw
櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、福山潤、小野大輔、入野自由…と、
イケメン役を六つ子にキャスティングして、シモネタだのウ○コネタだのやりたい放題。
狙いは平成のドリフ?アニメ界のSMAP?やりたい方向性が露骨ですね。
露骨であざといキワモノアニメ。
やり過ぎとか酷いとか赤塚先生への冒涜という批判もありますが、
もともと赤塚不二夫のギャグマンガの世界って理不尽で薄情でナンセンスで残酷なんですよね。
ギャグでよく人を殺すわ、死体で遊ぶわ、鬼畜なブラックユーモア。
ほのぼのとしたファミリー向け路線を望んでいる人が仮にいましたら、
それは壮大なる勘違いですので、これから観ようって人がいましたら、心にとめておいてください!
物議を醸したシコ松ですら、赤塚不二夫の漫画に元ネタがあるそうですし、
やり過ぎに思えるフリーダムさも原作者をリスペクトしてるのではないか?と私は思います。
純粋にギャグアニメとしての感想ですが、
面白かった話・凄かった話も有れば、つまらなかったのも結構ありますし玉石混交ですね。
全体的に勢い重視で作られているが故に、滑ったときが酷かったような気も?
「ギャグは万人受けしない、分かる人にだけ分かればいい」
と作中で自己弁護っぽいエピソードもありまして、
まさにその通りの精神で作られた魂の入った実験的なアニメだったと思います。
それが、面白いかはどうかは別問題ですがw
個人的にはちょっと気持ち悪かったですな…。
これにて感想を終わります。
読んでくださいまして、ありがとうございました。