「屍者の帝国(アニメ映画)」

総合得点
65.1
感想・評価
301
棚に入れた
1624
ランキング
3526
★★★★☆ 3.7 (301)
物語
3.5
作画
4.1
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.5

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キャン´ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

求めたのは、21グラムの魂と君の言葉

◆内容

"死者蘇生技術"発達し、屍者を労働力として活用している19世紀末。
ロンドンの医学生ジョン・H・ワトソンは、親友フライデーとの生前の
約束通り、自らの手で彼を違法に屍化を試みる。

その行為は、諜報機関「ウォルシンガム機関」の知るところのなるが、
ワトソンはその技術と魂の再生への野心を見込まれてある任務を命じられる。


それは、100年前にヴィクタ―・フランケンシュタイン博士が遺し、
まるで生者のように意志を持ち言葉を話す最初の屍者ザ・ワンを生み出す究極の技術が記されているという
「ヴィクタ―の手記」の捜索。第一の手がかりは、アフガニスタン奥地。

ロシア帝国軍の司祭にして天才的屍者技術アレクセイ・カラマーゾフが
突如新型の屍者とともにその地へ姿を消したという。

彼が既に「手記」を入手し、新型の屍者による王国を築いているのだとしたら・・・?フライデーとともに海を渡るワトソン。

しかし、それは、壮大な旅のはじまりにすぎなかった。


イギリス、アフガニスタン、日本、アメリカ、そして最後に彼を

待ちうける舞台は・・・?



◆キャスト&スタッフ

ジョン・H・ワトソン/cv.細谷佳正
フライデー/cv.村瀬歩
フレデリック・バーナビ―/cv.楠大典
アレクセイ・カラマーゾフ/cv.三木眞一郎
ニコライ・クラソートキン/cv.山下大輝
ハダリー・リリス/cv.花澤香菜
M/cv.大塚明夫

原作:「屍者の帝国」伊藤計劃×円城塔(河出文庫)
監督:牧原亮太郎
脚本:瀬古浩司/後藤みどり/山本幸治
キャラクター原案:redjuice
キャラクター設定:千葉崇明
総作画監督:千葉崇明/加藤寛崇
色彩設定:橋本賢
美術監督:竹田悠介
3D監督:西田映美子
撮影監督:田中宏待
編集:肥田文
音響監督:はたしょう二
音楽:池 頼広

主題歌「Door」EGOIST(ソニー・ミュージックレコーズ)

アニメーション制作:WIT STUDIO

制作:Project Itoh
配給:東宝映像事業部



◆感想&考察

Project Itohの3部作の内の第一作目となる作品ということで重い身体を奮い立たせながら劇場へ足を運んでまで観た「屍者の帝国」ですがまず、あらすじの方にも19世紀末と書きましたが、この頃の時代背景について少しまとめてみました。
話の主軸となるイギリスもこの頃は工業化による生産力の増大により得た、圧倒的な経済力と軍事力で世界の覇権を握っていました。
そして、イギリスを中心とした国際経済体制に世界を組み込んでいったというのがこの世界の時代背景です。
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前置きはこの辺にしてそろそろこの作品自体の評価に移ります。
勿論、ネタバレにならない程度に書きますのでご安心下さい。
この作品の評価すべき点を挙げるのならば

「死者蘇生技術」という倫理的にも哲学的にも考えさせられる設定です。
死者蘇生だなんて聞くだけでゾッとしますね。倫理的にもおかしいなと感じる方が殆どだと思います。その反面とても魅力的な技術だと言う人も居ます。

そんな哲学的にも倫理的にも考えさせられる作品を観て私は思いました。
「倫理観って何だ」「そもそも魂とは」

あと、少し否定的事を言うと疑問を投げかけておいて結局最後まで何を伝えたかったのかイマイチ理解出来ませんでした。
これについては私の考えが至らないせいでもありますが明らかに難儀だと私は思います。

しかし、普段あまり哲学書等を読まない私でもそれなりに楽しめる内容ではありました。
良作画でキャスティングも申し分ないと思うので興味がある方は是非ご覧になって下さい。




◆最後にひとこと

拙い文ですが最後まで読んで下さりありがとうございました。
文体は迷走中なのでご容赦下さい。
より良いアニメ視聴の参考になれば幸いです。

投稿 : 2015/10/13
閲覧 : 235
サンキュー:

5

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