退会済のユーザー さんの感想・評価
3.4
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
岡部と紅莉栖が好きなら…
傑作シュタインズゲートの続編。
岡部と紅莉栖のラブストーリー。二人が好きなら楽しめるかも?
残念ながらそれ以外に楽しめる要素はあまりない。
{netabare}
今作ではシュレディンガーの猫がモチーフにされていると思われる。
量子力学における重ね合わせと存在確率をこじつけた結果迷作が生まれてしまった。
観測って単語を使いたかっただけだろと邪推してしまう。
物語は他世界線との記憶が混濁し、その存在がどこにあるのか分からなくなってしまった岡部が
SG世界線から唐突に姿を消してしまう事から始まる。
はい、いきなり意味不明。
つまるところ、SG世界線にいる岡部/いない岡部が重ね合わせの状態で存在し
SG世界線にいない岡部の存在確率が上回ってしまった為それが観測される事によって消えてしまったと。
たぶん屁理屈こねるとそんな感じだと思うが、岡部は量子じゃねえ!
大体他世界線の記憶持ってるからって存在が曖昧になる理屈が意味不明。
記憶の在り処に体が追従するなら記憶喪失とか存在消失の危機だわ。
んで、岡部の消えた先がR世界線。SG世界線と重ね合わせの状態で存在する。
つまり世界線もまた量子だったんだよ!(な、なんだって―!!
もう重ね合わせなら何でも許されるんじゃないかと言う勢い。
過去から未来まで決まっている世界線が観測するまで確率が支配するあやふやな存在だったら
本編で岡部があんなに苦労する事もなかったろうに。
つーか、世界線は一本って設定どこ行った。
最後は紅莉栖が2005年のショタ岡部とキスする事で強烈なキスの印象を植え付ける。
その結果、SG世界線に辿り着いた(キスした)岡部の記憶も強まり存在確率が上がった為無事に復活してハッピーエンド。
うん、理屈は合ってるが前提がおかしい。
岡部のファーストキスをエピソードの中心に据える考えはラブストーリーとしては良いと思う。
だが、それ以外はどうしようもなく原作を無視しすぎた。
正直原作ファンはもっと怒ってもいいと思う。
{/netabare}