おぬごん さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ダーマエやりたい放題
AIRやCLANNADといったKey作品、Angel Beats!などで知られるダーマエこと麻枝准の最新作
Angel Beats!では何となく楽しく何だかんだで感動できる雰囲気と、何ともまとまりのないストーリーが印象的でしたが、本作もそれに変わりはありませんでした
…というか、むしろ悪化していたようにさえ感じます
序盤の1話完結構成と比較して中盤以降の展開に全然尺が足りてないのが主な理由ですが、
この要因って、ダーマエが自分のやりたいことを全部詰め込もうとしたからだと思うんですよね
具体的に言うと、音楽、野球、お約束ネタ(ギャグとか○○斎藤とか)なんかです
ダーマエの書く曲が素晴らしいのはもちろんですが、歌手に加えてアイドルまで出す必要ありました?
野球回やフライング斎藤回に丸々1話さく必要ありました?
物語というのは一本の軸があればそれだけでブレなくなるものですが、
Angel Beatsにしてもこの作品にしても、どうにも肉付けが多すぎて軸がブレているように思いました
前半の能力日常学園モノをやりたかったのか、後半のセカイ系をやりたかったのか、どっちらけちゃってるんですよね
この作品もAngel Beats!もダーマエの完全一人脚本となっていますが、TVアニメのプロの脚本家をシリーズ構成として付け、補佐させる必要があったように思います
「SHIROBAKO」で「アニメ監督は船を目的地に導く船長」という表現がありましたが、
この船は政治や戦いが本職の王様に操舵をも任せるばかりか、船長や乗組員が王様の思い描く目的地さえも把握できていなかったように思います