タック二階堂 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
骨愛づる姫君の推理に注目。
北海道・旭川に住む櫻子さんは、名家に生まれた美人の令嬢。
なのですが、三度の飯より「骨」が好きという一風変わった
女性なのです。原作は、太田紫織による同名のミステリー小説。
主人公の高校生・館脇正太郎と標本士・九条櫻子の交流と、
骨を通した殺人事件の謎解きを描いていくというお話です。
原作の小説は、なんと8巻まであるという人気シリーズ。
しかし、これは1クール12話の作品となりそうです。現代の流れだと、
よほどの人気作か円盤の売上が見込める作品でもない限り、
2期はなかなか制作されませんね。
果たして、どういうまとめ方をするか注目です。
制作は「アルドノア・ゼロ」のTROYCA。作画には定評があります。
--------------------第壱骨視聴後、感想です。
全体を流れる雰囲気、舞台の北海道のイメージ、作画、
ストーリー、どれを取っても初回としては文句なしの立ち上がりです。
今期の大本命が、1週遅れで満を持して登場といった感じ。
今後の展開に大いに期待したいです。
--------------------第参骨視聴後、感想です。
行方不明だった鴻上さんのおばあさんが、崖の下で
白骨化した遺体で発見された。
警察はおじいさんの介護に疲れての自殺としたが、
鴻上さんは釈然とせず、櫻子さんに検証してもらう
という話です。
話自体はとても良いです。
少し苦言を呈するなら、前回は鴻上さんが迷子の
幼女の知り合いで、事件解決に絡んでいた上、今回
は身内の不幸に絡むという都合の良さはどうなの?
物語である以上、ある程度はメインキャラ中心で
展開するのは仕方ないとは言え、そんなに都合よく
死が回りにあふれてはいませんよね。
今回の話をやるなら、前回の役は学校の同級生の
モブでもよかったのでは?
ハードル上げているだけに、そういった詰めの甘さ
が少し気になってしまいます。
正太郎がくどいくらい「少年」と呼ばれるのを気に
しているくだりは、いかにも高校生男子らしい
くだらないこだわり的な感じでリアルで良いですw
--------------------第肆、伍骨視聴後、感想です。
「呪われた男」前・後編でした。
1話完結から、少し引っ張るストーリーとなって、面白さが
増してきましたね。解決自体はけっこうあっさりしていましたが、
なかなか良く練られた謎解きとなっていて良かったです。
そして、画家の正体とは?
--------------------第拾弐骨視聴後、感想です。
「櫻子さんの足下には…」
エクストラ回という感じ。
正太郎と櫻子さんとの出会い。そして、彼女が示した
ある意味「生き方」ともいうべきものを見せる回でした。
そして、2期を予感させるラストシーン。
トータルの出来としては作画、ストーリーとも高い
レベルで安定していたと思います。
キャラデザ、特に櫻子さんのキャラデザは秀逸です。
それでいて萌えを感じさせないクールな作り。
まさに大人のためのミステリーアニメという印象です。
どハマりしたという水準ではありませんが、これは
好きな作品のひとつとなりました。