東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
そつのない出来。それ以上でもそれ以下でもない
本日、観て来ました。
長井監督、岡田脚本のあの花スタッフの話題作でもあり、
かつて手がけた名作、とらドラ!やtrue tearsのように
登場人物達へ濃い感情移入ができるかなとも期待していたけど
彼等に、特にこれといった共感を得ることができなく拍子抜け。
舞台を放り投げ、かつて父親不倫を目撃した
ラブホ跡に居た成瀬順と成瀬を見つけた坂上拓実とのシーンと
思いの丈を吐き出し坂上へ告白をし振られながらも
ミュージカルに復帰したシーンには感動。
流石長井、岡田コンビは期待を裏切らなかった。
しかし、相対的にはあの花のような鳥肌感動とまではいかなかった。
さらに、ラストの田島太樹から成瀬順への告白はギャルゲー乗りで
作品を薄っぺらくした印象は拭えない。
中途半端だった坂上拓実と仁藤菜月の恋が成就し、
野球部で浮いていた田島太樹の部活復帰、
両親の離婚を招いた成瀬順のトラウマ克服
田島、成瀬の恋愛には踏み込まず
彼、彼女の内面の成長でまとめた方が良かったかな。
ミュージカルを素材に共感を求める演出ならば、
ここは確実に他作品と比較されるところでもあり
TARI TARIや響けユーフォニアムも意識して
もう少し頑張って欲しかった。
作画は安定しており、特に背景は俊逸。
ざっと第一印象で綴りましたので、後ほど追記をしていきます。