ダレイオス さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
子供向けに見せかけた邪道系アニメ
可愛い女の子ばかり出てくるアニメのようですね。
ぱっと見て日常系なんだけど・・・キャラの等身がやたら低くて
キャラのデザインも美少女萌えアニメのオタク向けというよりは、どちらかといえば
作画は子供向けのような感じです。
背景の作画もどちらかといえば、やはり子供向けのような簡単なもので
それ程、凝ったものではありません。
物語は主人公の由紀が学校に登校する所から始まる。
そして学園生活部という謎の部活動をしているメンバー共に食事したり
アニメの高校ではよくある、わけのわからん部活が描写される
何のことはないよくある日常系のアニメな感じですね。
会話のネタも別にさり気ない雑談話であったり、ほんわりするシーンが映し出される
部で飼っている犬に餌をやったり、さほど変わったことはありません。
由紀の性格が高校生にしては、かなり幼い気は気はしますが
アニメではよくある話なのであまり気になりませんでした。
ただしギャグが優れているとも思えないし、ツッコミをするキャラがいて面白いわけでもないな
演出もキャラが走り回るシーンは日常糸というよりは子供向けの演出ですよね。
とても深夜に放送されている内容には見えませんね。
と深夜アニメにしては子供向けな作風かと思いましたが
1話最後にネタばらしがあるんですね。
それをやりたいがために、かなりほんわりしたアニメになってたんでしょう。
1話最後で雰囲気が変わりますね。
まあこの世界の秘密みたいなのが最後に少し判明しました。
中々衝撃的でしたね。わずかですが1話でここに来る前に由紀以外の学園生活部のメンバーが
引っかかる仕草を見せていたし
モブキャラが由紀の性格を馬鹿にする素振があったので
普通の萌えアニメとは違う雰囲気があり
その瞬間そういうことだったのかと思いました。
ここに来るまでの演出は中々だったので1話の出来はかなりのものでした。
そしてこの世界の秘密がどう生かされるかがポイントでしょうね。
まあ世界の秘密が判明しても直ぐには全部わからないので徐々に判明する感じです。
1話あれだけ子供向けぽかったのに急にシリアスな雰囲気
学校の中での話なのだけど学校自体が寂れていて不気味さがただよう
これはもうホラーアニメですね。
何か知らないけどバケモノも徘徊しているし、なんかこの世界は何かが起こって
学校で暮らさざるえない感じです。
主人公の由紀だけ何も知らないで、世界の異変に気付かず今も平和な世界だと
思い込んで普通に暮らしていたり、幻覚を見ている症状もありで
何と1話の日常シーンは殆どが由紀の幻覚だったりで驚きである。
みんなで介護しているようだし、しかもそれを気に留めないと
何とも言えない感じは悲壮感がありました。
やたら学校の外の世界がどうなってるのかフラグ立てたり気になる点もありますね。
慈も何故日本がこんな状態なのに由紀に授業して勉強を教えているのかなど
無茶苦茶な所も気になるかな
まあ何故こうなっているのか色々謎があるので最終回までに判明するのか気になる所
世界観的には序盤子供向けに見せかけた邪道系アニメかな
結論を言うと突然現れた街中を徘徊するバケモノとの戦いを描いたアニメと言う事で
一般人がバケモノに襲われそうになったり、バケモノを身近なもので倒したり
とよくあるバケモノで一般人がやむなしに戦う映画に展開は近いですね。
バケモノもよく見るとゾンビにそっくりなので
これはよくあるゾンビものかな
ゾンビとの戦いの描写も映画など、どこかで見た気はします。
よくあるゾンビパニックものなんだろうけど
ホラーやゾンビやバケモノと戦うものが好きな人にとっては
序盤は恐怖や緊張感は不足しているかもしれません。
ゾンビはそれ程強そうに見えないし襲われても容易に撃退可能と恐怖感はあまりないかな
ゾンビがどうしようもない強さがあってこそ初めて恐怖というものが成立するので
これだけ弱いゾンビに恐怖を感じろは無理があるでしょう。
またこれだけ弱いゾンビに自衛隊や警察が鎮圧出来ないのも変かな
主人公達よりも早く全滅は考えにくいのでは?
ゾンビ作品ではお馴染みの無理がある点も多いかな
日本が壊滅しているのに食料やトイレや水道に苦労しないのはやっぱりおかしいし
これらは人が管理して使えるものであって壊滅していては使えないのでは?
主人公達の学校は自前で用意している設定でも通るかもしれないが
外の場所でも食料、水道、トイレが苦労しない状態で
何か不自然さが目立つ、無免許の割りに自動車運転出来るし
そんな女子高生まずいないと思うし都合がいいかな
それに無駄に明るい日常生活している場面とゾンビに襲われる非日常という
100%成立しない事柄を狙っている作風もあって
まあ日常生活シーンとのギャップを狙っているのはわかるけど
日常生活シーンとゾンビに襲われるパニック
どちらも、やりたいがために都合のよさが余計に目立つかな
後半は水遊びもしだすので脚本家がやりたい気持ちはわかるけど
流石に油断しすぎではないでしょうか
どうもファンタジーになるんですよね。
外はゾンビでいっぱいなのにリラックスして遊ぶのには違和感はありました。
このアニメ、ほんわりした日常はいるのかなと思ってしまう。
けして詰まらなくはないんですが両方取りは難しいと思える内容ですね。
ただ、世界が何故このように変化したのかをやった回は
日常的な平和な世界が段々崩れて絶望に変わるシーンは中々見所でした。
パニックものとしては見れる出来はありました。
慈も平和な時に主人公達メンバーとの過去の掘り下げもあったし
みんな感謝しているシーンを入れているので、結構いい回でした。
慈と由紀の関係もかなり掘り下げられているので
教師と生徒関係としては中々良かったのではないでしょうか
ただし嫌な予感しかしないんですよね。
やたら慈が掘り下げられているのでフラグじゃないのかという
節もありそういった不穏さの演出と見えるシーンもあって
嫌な予感がする見せ方をしては上手かったかな
中盤以降は謎を解明しながら進むので、今まで気になってたことが
わかるとナルホドなと思うと同時にむなしさはありましたね。
由紀と慈に関しては謎が判明すると、嫌な予感はしてましたが
やっぱりなあ・・・と思いました。
フラグ自体は上手く立ててたので納得は出来たし
今まで謎だったキャラ同士の関係もわかってくると
幻覚見ていたりおかしな兆候があった由紀を
どういう気持ちでメンバーみんな見守っていたかもわかるし
今まで誰も気にしていなかった(幻覚見ているのに気に留めないなど)のにも納得出来て
謎だと思われてた学園生活部の存在意義もわかったので
ストーリー展開はいいと思いました。
終盤、ゾンビが本気を出して怒涛の鬱展開で
今まで弱かったゾンビがいきなり強化されたり、何か都合いいなとは
思いましたが、ゾンビ展開を単体で見れば悪くなかった。
今まで出てきたキャラで気になっていた部分は色々やってくれたので
鬱展開でしたが、ある程度は納得出来ましたね。
由紀もまさかの成長を感じさせられるシーンや回想は良かったかな
自ら行動してこのゾンビな展開を切り抜けたりは頑張ったかと思いました。
最後まで見ましたが、よくある萌えアニメの皮肉ってる部分はありましたね。
主人公の性格がおかしいとか、謎の部活動とかを
よくあるで済ませず、ちゃんと理由があったのには中々感心させられました。
そういう部分は皮肉ぽかったです。
キャラについては慈や太郎丸も単なる脇役でなく
ちゃんと存在意義があったのは良かったと思う。
慈の愛情は伝わってきました。
メインキャラも役割はしっかりしていた。
悠里ぐらいかなあまり見せ場がなかったのは
由紀は役割上しょうがないとはいえ、あまり好きではありませんでした。
他のメインキャラも作風的なこともあって
それ程好きにはなれなかったかな
作画はキャラのキャラデザインがあまり複雑さは感じなかったし
子供向けな感じの作画で
絵自体もあまり綺麗とは感じなかったけど、終盤まで作画の崩れは感じなかったので
その点は評価出来ると思います。まずまずな作画がずっと続いた感じですね。
個人的にはあまり好きではないキャラデザインですね。
もう少し大人っぽい作画が好きです。
鬱展開時の演出は中々良くて演出の良さは感じ取れる出来はありました。
背景も比較的綺麗だったです。
声優さんについては由紀役の水瀬さんは役的に幻覚を見る幼いキャラ
の演技は出来ていたと思います。チョットイラッとはしましたが演技的には
上手かったですね。終盤成長するのですがその時は演技は成長を感じさせられたので
演技的には良かったのではないでしょうか
全体的にも終盤の鬱展開では緊張感が伝わる演技だったし満足ですね。
あの学校自体都合のいい施設や終盤ゾンビの強さが変わったり
ほんわり日常とゾンビ展開の融合はかなり無理があり、都合がいいとしか思えませんが
ゾンビ展開自体は良かったと思います。
序盤の謎や気になる部分は大体回収しているので
話自体もまとまっていました。
個人的には一応切りのいい所で終わっているのも良いと思う。
最終回まで見るといい終わり方だったです。
評価的にはご都合主義が多いのであまり高くはならないかな