lico さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
タイトルなし
友達に勧められて。なんか微妙だったなぁ。
原作が、kanonやairなど、自分でも聞いたことがある作品の人で、
その界隈ではかなり人気があり、
しかも、オリジナルアニメなので、誰も先を知らないから
注目度高いという感じで聞かされて
調べてみると『Angel Beats!』は見ていた。
ギャグには好感を持っていたので観ることにした。
9話は面白かった。
能力もないのに病人を歌声で治す
お前はイエス・キリストか?というような奇跡を起こす
盲目の少女が出てくる。
何かここから能力が与えられた意味を理解するきっかけが生まれたり、
能力を他人にいいように利用されたり、間違った使い方をしている
状況から、開放されていく方法が見つけられるのでは
というような期待をした。
でも、それが無かった。
全体的に救いがないというか
詰まらない能力、くだらない能力、使い道のない能力に
意味を与えるようなストーリーを見たかった。
結局
くだらない能力はくだらないことにしか使われない。
コソ泥のようなことをしたり、マフィアにいいように使われたり
すぐれた能力しか使われない
能力は大人にも、能力者にも、道具としてしか見られていない
主人公自身が、能力を迷惑なもの、病気みたいなものとして
ネガティブにしかとらえず、嫌悪する。
思春期にしか発現しない能力
同じような境遇の同年代の子供と出会って
なんとか突破口を見つけて欲しかったけれど、
くだらない能力、不自由な思いをする能力を
どう捉えたらいいか、どう付き合っていくかという考えではなく
こんな能力は邪魔だ早く捨ててしまいたい。
これがなければこんなことにはならなかった。
マシな人生を送れた
という方向にばかり気持ちが行って
主人公はネガティブな感情に憑りつかれて、
最終的にはこの世からそんな能力をすべて消そうという
結論に至り、実行する。
能力を得たことで自分の存在価値を見つけたやつもいるんじゃないの?
自分にはそう見えたけれど
そういう子からも能力を取り上げる。
あんま大人とやってること変わらない。
そいつの個性を取り上げて無個性にして
確かに能力者であることによる面倒は回避できても
同時に立ち向かうための武器も失う
自分で能力の使い道を考えることができずに
ただ一方的に他人の都合のいいように利用される
活躍するのは有用な能力だけで、くだらない能力を持ったものは
コソ泥のようなことをしたり、悪い大人にいいように使われたり
自分でその使い道を見つけることもできずに終わっていく
能力は思春期の頃しか持っていることはできないから
一生その特殊能力に縋って生きていくことはできない
だから同じような境遇のやつと仲間になる。
仲間がいれば、能力を失ったって
その先も生きていける
でも仲間も兄弟も容赦なく殺されて
妹とか、熊耳とか殺しちゃいけないだろ
でも今考えると、時代を反映してるというか
あの時期はそんな方法ねぇ!ってのが正直な主張だった気もする。