「空戦魔導士候補生の教官(TVアニメ動画)」

総合得点
61.3
感想・評価
655
棚に入れた
4396
ランキング
5485
★★★★☆ 3.1 (655)
物語
2.9
作画
3.1
声優
3.3
音楽
3.1
キャラ
3.2

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

贔屓目で見ないと評価的には苦しい。

よくあるハーレムなのでしょうか
しかし1話からいきなり質の低いCGとあまり動かないキャラの作画と
古めな作画と古めなキャラデザインですね。
絵自体は大きくは崩れないものの
あまり作画的なクオリティーの高さは感じられないかな
個人的には少し古めな作画とキャラデザインは好きなのですが
このキャラデザインではどうか考えても時代遅れで
今の萌えアニメファンには向かないか知れません。

キャラの説明から入るのはいいけど、ただ単にあるキャラが
登場人物のことを語るだけなので演出的には微妙かな
開始10分も立つのにたいしたことをしていないなど1話なのに内容はあまりないですね。
自分はテンポの早いアニメは苦手ですが内容の無いのもあまり好きでないので
ある程度の内容は入れて欲しかった。
そしてヒロインと主人公の出会いはよくあるテンプレでわざとやっているように見えます。
主人公に変態発言や口にパン加えてぶつかってくるなど
感想としては今時それをやるのかと思うので、あまりにも狙いすぎて
苦笑いさせられました。
まあこれはわざとらしいので流石に意図的に見えました。
制作者は狙っている気はするけど面白くはありません。苦笑いが出るだけです。

設定は人類に脅威をもたらす存在である魔甲蟲と戦うアニメで
教官の主人公と生徒であるヒロイン達はその魔甲蟲と戦うためにある浮遊都市で訓練している
設定なんだけど設定として存在しているだけで
魔甲蟲は人類にとってかなり被害があり脅威にさらされている設定ぽいのに
別に雰囲気的に未知の化物と戦っているような危機感は無く
普通にみんな生活していて違和感がありますね。
BGMまで癒される曲が流れてきて、うーん
魔甲蟲に対しての脅威やみんながそれの危機に瀕している描写があればいいものの
それがないので、あんまり緊張感が無いよくあるラノベ原作アニメですね。
魔甲蟲はそんなに脅威なの?って思いました。
魔甲蟲に殺された人は主人公達ウィザード以外は人々から忘れられる
という謎の都合のいい設定などにも、うーん都合がいいなの設定が多い。

ヒロイン達3人は設定的にランクFで落ちこぼれなので開始直後は魅力的ではありません。
落ちこぼれている理由は2人が単に実力不足、1人が実力はありそうだけど
宿題や実技をサボったために結果的にランクがFと落ちこぼれ達である。
キャラ付けも別にツンデレのミソラ、ナルシストのリコ、ロリ可愛いのレクティ
とありがちなのでツンデレは特にうーん、2世代前のキャラ付けで
個人的には好きなんですけど、キャラデザイン的以外にも
全員今の萌えアニメのキャラとしては人に勧められるキャラではないかな

まあ設定も個人的には落ちこぼれらしく残念な所は今時珍しく悪くはないと思うし
やる気なさそうなヒロイン達には我慢は必要ですが
今時珍しい成長ものとして成長がみられるアニメだったらいいなと思いました。
まあまあ好きですね。

主人公のカナタは裏切り者らしいけど、戦闘で逃げ帰ってきて(負けそうだったのかな?)
その後、任務サボって裏切り者らしいけど、それはただのサボリではないかと思うし
なぜそんな人が教官なのかもわかりませんね。(命令違反て軍人なら軍法裁判ものでしょう。)
意味がわかりませんでした。

まあ序盤は教官であるカナタとヒロインの訓練シーンをやっているのだけど
設定がよくわからないので、ただ単に訓練して動いてるなとしか思えないかな
魔法だの武器だの性質が語られればいいのだけど
それがないので内容が無いな・・・としか思えませんね。
しかもあまり大きくは話は動かず訓練してますね。
これは人によってはかなり退屈かもしれません。
作画も省エネ作画でかなり酷くて
よくわからない訓練を作画的に見ても「魅せる」作画が出来ていないので
色々酷いアニメになってますね。

ただカナタに関しては何を考えているのかはわからない無感情主人公なのですが
一応ヒロイン達にのことはよく見ていてアドバイスもするので
やっていることは好意的に見ることは出来ました。
過保護すぎず適当すぎず、適度な指導もいい所でした。
ヒロイン達も落ちこぼれなので、最初は駄目な子達ですが
地道に努力して成長する描写も多いので好意的に見ることは出来ました。
意外にまじめなアニメだと思います。
キャラの掘り下げや過去の話も段々増えてくるし
最初に魔甲蟲と戦うまでは悪くはありませんね。
ミソラの母親の話とか良い話はありました。
ここでヒロインが戦いを志す理由が明白に描かれたことは評価出来ると思います。
しかしながら魔甲蟲との戦いの物語のはずなのに
5話まではその存在がないみたいに、ずっと平和に暮らしているという
どうも、ちぐはぐな所はずっと続きますね。
魔甲蟲と戦うアニメを期待していた人は不満じゃないかな
けしてテンポの早いアニメではないし
このストーリーは人によってはつまらないでしょう。

そしたら、思い出したのごとく魔甲蟲の大群が襲来
なんでやって来たのかもわからずに魔甲蟲との戦いは酷いかな
魔甲蟲は喋らない人外の敵だし、なんで襲ってくるのかわからないし
敵の目的がわからないとあんまり面白くないですね。
個人的にはここまで人類と魔甲蟲と何があったのかの掘り下げがあれば
盛り上がったのだろうけどあまりないんで盛り上がらないかな
そして魔甲蟲の大群が攻めてくるのだけど
主人公側はあんまり緊張感がなくて、敵が住宅地にまで来ているにもかかわらず
気楽に笑いながら戦っていて、もしかして狙っていると思うような
ゆるい戦闘描写は人類を狙う化物と戦うアニメとしてはどうなのかと考えてしまいます。
戦闘中市街地を誤って破壊したりも笑い話になっていたり
ギャグテイストで戦ってたかな
カナタの「俺が全力を出した時点で勝利は決まっているんだよ」
の台詞にはチョット・・・結局は「俺強い系」なんで
普通に見ると戦闘描写はかなり酷かったです。
ただし出来が酷くて笑える戦闘描写というよりは
何か制作者側が受けで狙っているような感じはします。
がしかし狙ったように見えるだけで
本当の所は酷いかな、狙っているように見えるだけで
冷静に考えれば酷いかな
そういう贔屓目に見ないとキツイかな・・・客観的には苦しい。

カナタが戦闘で魔甲蟲を倒したことを上層部の人にはわかってもらえないのも
目撃者がいないのでわかんなくはないけど・・・
一応市街地破壊の責任も取らされる理屈はわかるのだけど
それで学園トーナメントとは何かのんきな展開かな
魔甲蟲との戦いはどうなったんだの展開で個人的にはうーんですね。
魔甲蟲は制作者の都合のいい時だけ出てきて
そうでない時はまったく脅威でないイベント発生装置でしかないのには
残念でなりません。
ただ学園トーナメントが開かれるということに関しては
絶対ありえないわけではないんですよね。
現実の話を持ち出して悪いのですが
オリンピックなどの競技に国土がどんなに荒れていても国の士気を高める目的で
参加するケースもあるいので学園トーナメントもそういう目的などの
掘り下げがあればいいのだけどそれがないと・・・
この学園トーナメントで負けた時の処遇もラノベ原作特有でよくあるものなので
ストーリー的にもよくあるものかなあと感じました。

まあ学園トーナメントのストーリーはミソラの成長を感じさせるものになっていて
ヒロイン達との共同生活でミソラの駄目さを描きながらキャラを下げるのだけど
そのおかげで学園トーナメントで苦戦する仲間達を助けるために覚醒して
この展開のおかげで仲間同士の結束の強まりもみられたりで
落ちこぼれだけど仲間と協力して学園トーメントを勝ち進む姿はいいのだけど
いかんせん作画、演出などのクオリティーが低いので残念でなりません。

このアニメ中盤は狙ったような受け狙いのシーンが
かなりあるのですが
アバンでお遊びやコメディコントは狙っているつもりでしょうけど
個人的には受け狙いでふざけているアニメなのはわかるのですが
いかんせん低クオリティーなので贔屓目で見ないと芸術として
見るのは苦しいかな
多分笑える人は笑えると思うし、個人的にもクスリと笑えたのですけどね。

11話からまじめに戦いだしてからは贔屓目に見なくても駄目ですね。
かなりの酷さでした。
作画は動かないし、どうみてもまじめに戦っているのにシュールギャグに
なってましたね。
この戦いはどう見ても狙ってやっているようには見えなかったので
単純に出来の悪さは目立ったかな

作画についてはキャラデザインは上で書きましたが古いしキャラの作画も
よくないし、バトル作画も動かないとよくないですね。
よく動くアニメでもないし正直クオリティーはかなり低いですね。
確かに意図的に狙った感じの日常演出やバトル演出で工夫しているように
見えるのだけど、実際はそう見えるだけで冷静に考えると酷い。
工夫してますよとアピールするくらいなら
どう考えてもそれよりは作画クオリティーをアップする努力をして欲しかった。
11話以降は狙った感じがしない酷いバトル作画は単純に酷かったし
個人的にはキャラデザインも好きなんだけど
客観的には時代遅れだし評価は出来ないでしょうね。
作画は客観的にかなり厳しいと思います。

声優さんについてはアニメの出来に対して反比例して演技力は感じました。
カナタ役の松岡さんは割とハーレムアニメの主人公をやられる
ことが多いですが今回も普通に地味にカッコいい感じの演技は出来ていました。
レクティ役の東山さんも可愛らしい女の子の役は出来ていましたし
魅力的には聞こえました。
脇役も普通に上手い方が多かったです。
ただ11話のトーナメントで戦った敵の声優さんはあまり上手くないので
気になりました。アニメ自体の出来が悪かったのもあり目立ったかな

作画的なクオリティーは低いし最初はかなりテンポが遅く内容がないので
現在では人を選ぶ内容でしょう。
危機感のない世界観にも違和感があるでしょう。
ただ中盤でのキャラの掘り下げや落ちこぼれながら頑張る姿は良かったし
一応ヒロインの成長も感じさせられたんだけどね。
ヒロイン達の性格はまずまず良かったと思う。
しかし敵の魔甲蟲が何なのかがわからないのが不満ですね。
個人的には何と戦っているのかがわからないのは嫌なので・・・
これでは中身は薄いかな
ただ中盤はまずまず楽しめましたし
ミソラも少しながらの成長は感じたのでキャラはそんなには悪くないと思う。
11話以降かなり酷い出来で終わり方も酷かったかな
最後は擁護は苦しいかな
個人的には好きな部分もあるのですが擁護しきれない部分も多かった。
キャラはそれなりに成長したり良かったけどストーリーは駄目ですね。
11話以降が酷くなければもう少し作画とストーリーは評価出来たのですが
贔屓目で見ないと苦しいアニメだと思います。

投稿 : 2015/10/09
閲覧 : 300
サンキュー:

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