Progress さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
楽器に興味を持てなかった私にとって
私はどうしても楽器というものに興味を持てませんでした。それは今でも同じで、楽器というものに縁が無い人生になってしまいました。
だから、この作品の音楽の何かがわかるのか?というと、あまり分からないのです。
ただ何かに熱中している人、何かを極めたいという人、何かになりたい若者の、向こう見ずで、無計画で、がむしゃらで、でもそれだけにすごい熱量、エネルギーを感じることが、この作品からは感じることが出来ます。
自分というものを確立したかったり、自分を認めてもらいたかったり、強烈な欲求を感じます。それは私にとっては眩しすぎるくらいで、作品内の彼女達のその欲求の強さゆえの周りの見えなさが酷く辛く感じる事もあります。
見方によっては、久美子の事を嫌いになってしまう人もいるかもしれません。(二期までみれば)
諦めに対する強い反発心は、とてもエネルギッシュではありますが、諦めを持っている人にとっては、辛く感じることがあると思います。
視聴する方は、少し覚悟を持ってみたほうがいいです。
以前書いたレビュー↓
{netabare}
何ヵ月か前のアニメなので印象に残った12話だけ感想を書きたいと思います。
久美子が姉と話すシーン。進路について聞かれる。
私も同じようなことがありましたので、ここだけ印象に残ってます。自分は他者を寄せ付けない特別な上手さはない。だから他人から言われる何気ない言葉が悔しい。
「自分は受験があったから、吹奏楽やめた。だからあなたも早めに考えたほうがいい」自分が特別になりたいのにも関わらず、あなたと私を一緒にされて、何の期待もされていない。
久美子の姉がそういうのも無理はないでしょう。久美子は今まで積極的に練習をする人ではないし、突出して上手かった訳ではない。
しかし、道理抜きにして悔しい。だからこそ上手くなりたい。特別になって見返してやりたい。今は反論出来る言葉は「好きだから」しかないけど。
そんな事を思わせる1シーンでした。{/netabare}