血風連あにこれ支部 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
空前絶後の最強作画に酔いしれるべし!
作画評価は私の中では5.5くらいです。
多分、今まで見たテレビアニメシリーズの中で一番すごい作画かもしれません。
こういう見事なアニメーションを見せてもらえるのは実に感無量なんですが、
時代が進む度にハードルが上がり続けるアニメの現状を見ると、舞台裏でせっせと戦っている作画監督さん、原画さん動画さんの大変さが身に沁みますね。
3話まで視聴。
相変わらず作画は素晴らしくて非の打ち所がないんですけど、ストーリーに関しては全く流れというか着地点が見えないですね。どういう流れにもっていくのかが全くわからない、読めない。
{netabare} 何でも、サイタマの強さの秘訣は毎日の腕立て伏せ100回上体起こし100回スクワット100回ランニング10Km。これを毎日続ける事らしい。
…コメントに困るわww
まあ、このコメントに困る感を楽しんでいく作風なのだろう。なかなか変わってていいんじゃないかな……? と思います。{/netabare}
6話まで視聴。
基本的に、周囲が皆真剣にシリアスやってるのに一人だけギャグで浮いている奴がいてそいつがどこまでも最強という構成は崩れないみたいですね。
美麗作画の中、主人公だけが落書き風味なのは小学生の書いた落書きの中の最強ヒーローが創作で暴れまわるイメージ(多分、これが最強の理由なのかな?)を模してたのかもしれません。
大人は好みが分かれるかもですが、キッズには大受けするでしょうね。
グロさをなくして夕方とかで放送すれば結構な人気になってたんじゃないかって思います。
9話視聴。おそらく、ワンパンマン最大の神回と言っていいエピソードかと思います。
{netabare}少女をかばうジェノス、無免ライダーの正義、苦言を呈する民衆の言葉にあえて悪役を引き受けるサイタマ。評価されないヒーローとしての道を行くサイタマに感謝の手紙、その送り主が無免ライダー。この構成は見事だと思います。
盲目な大衆はともかく、ヒーロー協会にすらサイタマが評価されないのは(動画まで撮ってたのに)もやっとしますけどね。
サイタマ的には、自分が評価されるより他のヒーローが評価されないことの方が嫌だったんですね。民衆だけでなくヒーローまで救うとは、流石は最強のヒーローです。
話を盛り上げるためにはわざと到着を遅らせるしかない、DBの悟空的な楽しみ方しかできないというのはあるんですが……その欠点を踏まえても今回の話は、魅せ方カタルシス共に素晴らしいと思いました。{/netabare}
最終話視聴。
{netabare}相変わらず凄まじい作画で、わけのわからない宇宙人を倒して終わりでした。
ストーリー的な面白さがあるかといわれるとアレだが、作画だけは他のアニメをはるかに圧倒して別次元の凄みを発揮していた作品だった。
いやー凄いですね。作画班さん達、お疲れ様と言う感じです。
でも今回の話、一つだけ苦言を呈するならボロスは実質サイタマに勝ってましたよね。
月に当たらなかったら実質カーズ状態になって戻って来れないと思うし。{/netabare}
総評としては、まーアレですね。主人公最強が大好物の人には最高の作品だったんじゃないかと。
この点、前期のオーバーロードと似ていますが、オバロは主人公がネトゲ廃人だったのに対してこっちの方は正統派ヒーローなのでずっと好感が持てる作りになってます。
まあ、格付けが最初の内に済んでしまっているので、敵の強さにハラハラする事はあってもサイタマが到着した時点で「あ、終わったな」ってなっちゃいますね。
戦いが一瞬で終わるので、視聴者のテンションは常にサイタマと一緒になってしまう。ぶっちゃけ、スリルとかを求めてる人には向かないかもしれません。
あと、サイタマの強さに合理的な理由とかを求めてる人にもあんまり合わないかも。
ただ、強すぎて浮いてしまっているヒーローを、いつまでたっても正当に評価しない民衆やヒーロー協会の愚かさは、別な意味でのスリルを発生していたように思います。
Z戦士じゃなくてミスターサタンをどこまでもヨイショしてるDB世界の住人みたいにねw
っていうかとっととサイタマをS級に上げろよヒーロー協会の阿呆共!!