スパイ隊長(休止中) さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
乱歩作品と考えなければ、中々に深い作品。。
「駄作」
※自分のレビューを見るときはプロフィールを参考にしてください。
※あらすじというあらすじもほとんど無いので省略。
1話もしくは2話完結の話で構成されていて、途中からは「怪人二十面相」の話が中心である。
といっても、江戸川乱歩の「怪人二十面相」とは下記の点において根本的に異なっている。
・あくまで殺人鬼である
・変装しているわけではない
だから、やはり江戸川乱歩というのを念頭に入れて見ると火傷します(笑)
ただ、内容自体は悪く無い。
・法で裁けない罪を裁く
・生きていくために大切なこと
という点においては良くできていると思われる。
まず一つ目の点。
法で裁ききれない罪はあると思う。それはみんな色んな形で経験しているのではないだろうか。
そういうことをされて、恨んだり憎んだりすることもあると思う。
そうして、犯罪を犯したりすることも・・・。
中々理不尽な世の中だと感じる。
作中では、そういうこと経験した者が殺人などを行うことで、多くの者が理不尽な世の中に生きている同士がいることを認識し、その行為を正当化しようとしている。
個人的には
犯罪は「法に触れること」ではなく「他人に迷惑をかけること」だと思っています。他人に迷惑をかけない範囲において、人は自由に活動できる、とそう信じています。
ただ、やられたからやり返す。これは一見正しいように見えるけど、「復讐からは復讐しか生まれない」と言うし、大人の対応が大事。
孔子の言葉、「己の欲せざる所は人に施す勿れ」がある。文字通り、自分がして欲しくないことは他人にするな、という意味。
まあ、みんながそう考えられるのなら何一つ嫌なことは起こらないでしょうね(笑)
もう一つの点。
これは特に最終話でまとめられていました。
そう、「友情」です。
自分は生きているうちに、一つ疑問が生じました。
「友達」っていう定義は?
友達=信頼できる人?いつも自分の味方である人?
正直今でも分かりません(笑
「信じる」とは「知ることを放棄する行為」。「疑う」ことは決して悪じゃない、と、ある漫画で言っていました。(ここではタイトルは伏せます。)
自分が信じれる人間はほとんどいません(笑)でもいないことはないです。いなければ自分の居場所はないと思います。
つまり、「友達」というのは「自分が生きるための居場所」ではないかと思っています。だから、友達が多いとか少ないとか、そんなことは関係ないです。唯一信じられる存在「親友」という存在がいれば、それで良いんです。
上記は「境界の彼方」のレビューでも同じ様なこと書きましたが、ようは生きる意味(意義)を見出して、少しでも楽しく生きていきたいですね♪
おすすめは、
ミカヅキ/さユり(ED)。歌詞が切ないですね・・・。