N0TT0N さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
モラトリアム。
*前置き*
あにこれ上位作品を視てみよう!のコーナーです(架空)
事前の作品情報はほぼ皆無。今まで個人的な印象(普通のタイトル、普通のキャラデ)のせいもあって、食指が伸びなかった作品です。
因みに、シャーロット(未視聴)のレビューを読む機会があって頻繁に登場する「key作品」「麻枝准」というアニメ界の重要ワードなども(麻枝准の読み方も‥)、今回知ることになりました。
ということで、本題ですが、面白かったです。
泣けて、笑えて、ビックリする作品でした。
これだけのエンタメ要素を1クールによく詰め込んだな…という意味での驚きも隠せません。
その分ある程度カオスで、一部駆け足、一部詰め込み、そして、一部大胆に省略されていて、作品の構成のしかたにも驚きがありました。
これは、いい意味でもあり、悪い意味でもあるのかな?という印象です。
割り切った演出なんでしょうかね。描きたい内容と描かなければいけない内容を話数で割って、そこから描ける範囲の内容だけを描いたんじゃないか?みたいに感じます。
各話ごとのメインのエピソードは確実に描いておいて、重要度の低い話を大胆にひとまとめにする。もしくはカットする。
なというか‥作品の印象と作家の演出プランがシンクロしてる感じです。
笑いとビックリはいいんです。そこは結果笑えたり、結果ビックリできればなんの問題もないんだけど、感動が…
なんというか、ものすごく計画的に仕組まれている感覚を覚えるんです。
泣くもんか!という感情が強く発動してしまう感じ?
不覚にも泣いてしまって悔しい感覚。
ま、でも作品である以上、感動がテクニックなのは他の作家さんも仰ってるしいいんです。
あざとさを気にして感動できない作品にするより、あざとくても感動できるものを作るべきなのかもしれませんから。
ただ、名作だなと思う作品は、作為が滲み出ない仕様になっているとは思います。もちろん個人的見解ですが。
こう書くとこの作品‥
「全米が泣いた!」とか「ずっと涙がとまりませんでしたぁぁ。゚(゚´ω`゚)゚。」みたいな煽り宣伝に拒絶反応を示すわたしみたいなタイプの人が身構えてしまうと思うけど、基本笑いとか抗争メインで話が進みます。
分量的には、謎解き・ギャグ>抗争>シリアスみたいな感じだと思うので、変に身構える必要はないと思います。
あと、エンディングを効果的に使っていました。
レンタル視聴の方は是非コメンタリーも聴いて下さい!
結構爆笑でしたw
あと、突っ込みどころも多いんですが、激しく内容に触れてしまうのでネタバレで。。(雑記形式)
{netabare}
5人になってからの卒業式。
終盤にきてのメインキャラ、サブキャラの差別化。
更に、2人で留まろう発言。
なのに綺麗に纏まった天使と音無の真実からの流れ。
これが、大事なエピソードをちゃんと描いて、重要度の低いエピソードをひとまとめにする。もしくはカットする。の引き起こした混乱ではないかと思います。
2人で~の件も最重要の「奏の真実の告白」から逆算した振りと考えれば一理あるけど、印象悪い気がします。
そして、ゆりっぺの過去を音無やユイ並に掘り下げてくれるんじゃないかと思っていたんだけど、割とあっさりしてたのが???ですね。
リーダーの行動原理にハッキリとした背景を持たせてもよかったんではないかと思います。
ただ、シリアスとコメディのバランスは現時点でほぼベストだと思うので、これ以上各キャラを掘り下げられても重すぎる、重くなりすぎる気がする。全キャラ掘り下げは止めてもらいたいけど、ゆりっぺは是非ものじゃないでしょうか。
オレが結婚してやんよ!はかなりの破壊力でしたが、
個人的に意外とツボったのがユイの野球ヘルメット姿♪
ピンク頭にヘルメット。バットに振らされてる感じなのに真剣スイング♪完全に不意をつかれました。この可愛さに♪
最後に、思い残しを無くすって実際重要なのは、誰が相手かという部分が大きいと思うんだけど、その部分が明確に満たされたのは奏くらいでした。その部分が引っかかる感じはあります。
行為を満たすのであれば代用も可能だろうけど、みんなどうだったんでしょうか。
例えばゆりっぺみたいに妹達を守れなかったという想いに何が代わりを務められるのだろうか?なんて考えるとキリがないので。。
この辺で┏○ペコッ
{/netabare}