plm さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ZHI ENDォ!!
各所で尺不足がどうのと言われてそうですが、
序盤のもったり感と終盤の詰め込み感を見ればまあみんなそう思いますわな……。
個人的には終盤の方が楽しめたタイプ。
というか論理破綻してようが、真面目に物語が進行している限りは楽しめる派なのかも。
視聴者からの突っ込みが入るのはそれはそれで面白いので……。
まぁしかし、この論理性の破壊っぷりは、狙ってやれるものでもないと思う。
例えば異世界ファンタジー系は、だいたいなんでもありなので
ぶっとんだ展開がいくらでもできるはずなのに、
なんだかテンプレで枠にはまったもののように感じてしまうことがしばしば。
それはきっと論理立てしすぎてて、平凡な発想に落ち着いてしまってるからではないか。
Charlotteの序中盤もそんな感じだったように思う。
それが一転して終盤になるにつれ、
「え?!そんな行動とっちゃう?!」
という、予想だにしない行動を登場人物たちが気ままに取り始める。
論理的思考とは思えないにしても、どこかその方が活き活きとして感じられるキャラたち。
物語創作の原動力というのはもしかしたらこういう自由さにあるのかもしれない。
そういう意味ではすっごく感性的に作られた作品だったのかも。
けれどやっぱり作品に引き込まれるにはある程度の論理性が伴わないと、いけないのかもね。
多くの人は何かを感じる前に、おいおいそれはおかしいだろ!と
突っ込みをまず入れたくなってしまうところ。
異能モノを描くには、きっと深く広い想像力が必要なんだろうな。
■救いのプロットが盛り込まれていたのは良かった
Key作品あるあるだと、泣き展開に持っていくというのがあるが、
毎度のことながらこれが「不幸に落とす→良くなる」という不幸ありきな展開なのが、
ものによっては好きじゃなかった。
まあ今作も例にもれず、キャラの死→泣ける というあまりの安直さだった。
けれど安直すぎてむしろそのあたりは「いつものか!」といったノリで流せた。
それよりもむしろ、主人公が病んで自暴自棄になったときに、→傍にいたんだよ~
だとか、なんかヤバイ組織にぼこぼこにされてひどい目にあった!
→お見舞いにきました! とか
こういう救いの話はけっこう好きだった。癒される。
(まぁ乙坂くんは病んでる時の方が活き活きとしていたようにも見えたけども……)
妹が死んだ!→タイムリープで生き返せる!とか、
兄が変だ!→歌聞かせたら直った!とか、さすがに安すぎだろうと思うけれど、
まあ重苦しくひっぱるよりは、薄っぺらなハッピーで良かった。
物語なんだから、ご都合でハッピーにしちゃっていいんです、いいんです。
■不完全な能力の不十分・・
この作品のもったいないところは、能力とかキャラの設定はいい感じに出揃ってるのに、
それらが全く活かされなかったことにあると思う。
能力がでてきて、はいこの能力面白いでしょー!っていったらそれで終わり。
せっかく主人公が強奪で能力を集結させていくという性質を持っているのに、
それが後々のここぞという場面で、この能力の出番が!みたいなのが薄い。
例えば熊耳の能力だけ最後に奪って、あいつの意思は継ぐ!っていって
探知能力を元にして世界を旅する足がかりにするとかの方がかっこよくない?
崩壊の能力でシャーロット彗星を破壊!とかすれば、感慨深いものがありそう。
不完全な能力の話も、後の方には言及されなくなるくらい重要ではない設定だったし、
話や設定に繋がりが感じられない……行き当たりばったりな感じが勿体ないよね。
盲目のボーカリストの人も兄貴治しただけかよ!って感じだし、
その兄貴も出番その後ないのかよ!という……
あげくタイムリープでなかったことにされてるし……。
うむ、突っ込み待ちアニメやな!