chariot さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
強さの秘密は・・・
ラノベ原作(web版もあり)の全13話。
書籍とweb版では内容が違うようで、本作は書籍のルートのようです。
ジャンルはダークファンタジー+主人公最強+異形+バトル。
ヴァーチャルMMO「ユグドラシル」
サービス終了でログアウトするはずが何故かログアウトせず・・・
ゲーム内に取り残されたモモンガ。
しかしそこはユグドラシルとは違う世界で・・・
といったネット取り残され系作品。
大変面白かったです。
主人公・モモンガがアンデットの骸骨である事やプレイヤーが設定したNPCが意思を持ち、しかし設定通りにモモンガを崇拝する事、重課金者であったモモンガの課金最強バトルなど、ゲームでありながら今いるのはゲームではない世界で、試行錯誤しながらも圧倒的な力(課金力)で制圧して行く・・・
設定の妙もさることながら、長期に渡り同じMMOをプレイした人なら解るであろう、引退した仲間への想いがなんでもない事でもホロリと来てしまう・・・
廃プレイヤーならではの擬似的な家族愛にも似た仲間意識。
あ~毎日楽しかったよなぁとか。
引退する仲間から貰った使い道のないアイテムさえ倉庫に保管してとっておいてしまったり。
引退宣言をしたけどいつかひょっこり戻ってきたりしないかな、と待っていたり。
フレンドリストを見て同じレベルだったのにこんなに差がついちゃったのか、と寂しくなったり。
そんな過去の思い出がこの作品によって呼び起こされました。
・・・まあ、その辺はとても少数の意見なんだと思いますが、モモンガ様の中の人の想いに共感出来たのが、この作品の巧妙な作りじゃないかと思ったりします。
キャラ。
{netabare}モモンガ様。
モモン様でありアインズ様でもある。(若干めんどくさい)
ギルド【アインズ・ウール・ゴウン】のマスターでNPCたちのボス。
中の人はサラリーマンらしい。
見た目は骸骨なのに王として立つ姿は演技とはいえカッコいい。
部下に対する慈悲深い配慮、ゲー廃ならではの先を読む思考能力、そして最終的には「課金ガチャ」による破壊的な強さ・・・
そのカッコ良さを見せつけるような威厳ある言動をする一方で中の人の声が意外と小心者でなんだか可愛かったです。
アルベド。
NPCの女性。インプらしい。
モモンガを愛する設定に書き換えられたヒロイン(?)。
盲目的な愛と嫉妬深さでかなりのキワモノ。
しかし他のギルドメンバーがいなくなってしまった世界に於いて最後の主であるモモンガにすがる場面は、「感情を持ったNPC」がもはやNPCではなくなっていて、詰め込まれただけのはずの情報から記憶や想いをしっかり構築した「人」と同じ存在になっていたのは面白かったです。
ラストの寂しさを感じていたモモンガ様に手を差し伸べる所は良かったです。
パンドラズ・アクター。
かなり後半に出てきたモモンガ制作のキャラ。
もう、なんだろね。宮野が喋ると反射的に笑えるようになってきた感が・・・(笑)
変なキャラでしたがモモンガ様の壁ドンも込みで好きなキャラでした。
ハム助。
バカでかいジャンガリアン・ハムスター。
お笑い担当。
可愛いです。でもあんまりいる意味ないです(笑)
OP映像から手のひらサイズだと勝手に思ってましたがでかかったです。 {/netabare}
まとめ。
カッコいい骸骨が必要以上に強い部下を駆使して、無双して・・・
謎はまだ残したまま、それでも今回の件に関しては綺麗に終わらせています。
NPCがかつての仲間たちのように思えてきたモモンガ様。
2期がありそうな終わり方でしたので、出来たらやって欲しい作品でした。
謎:
「課金」をNPCが理解している設定・・・(笑)