鸐 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
口元で消える乾パン
【物語】
1話と最終話だけと言う意見が目立ちますが、それ以外の話も面白いです。
ストーリーの特記点は前半がほのぼのしたお話程、後半がエグいということです。1話の中で明確にオフ(日常)とオン(ホラー)が分かれており、最初に日常が来ることで、後半のホラーがより印象深いものとなっています。特に、日常っぽい日常回の方が怖かったりして・・・
例えば毎週微妙に変わっていくOPアニメなど、毎回「ええっ・・・」と言わせる仕組みが満載で、シリーズとしても次回に期待できる良い作品になっていますね。
【キャラ】
ゆきちゃんの認識障害は1話からずっと気がかりでしたね。
視聴を続ける上で、いつ・どんなきっかけで復活するんだろう。頑張って欲しいな、と思わずにはいられませんでした。
もう一点キャラでインパクトがあったのは、ガーターベルトのみきちゃん!
私はこの作品で初めてガーターベルトの形をはあくしました!
袖なしタートルネックにガーターベルトの組み合わせって美しい、。
ゆきちゃんを思って真実を伝えるべきか、伝えないのか悩むゆきちゃんのやさしさがとても大好きです。
【作画】
これが作画を簡素化させる理由かはあまり自信がありません(もしかしたら演出としてかも)
ただ私、このシーンを見たときに、思わずキタコレ!!!○(°▽°)○!!!
とテンションが上がってしまいました。
それは”乾パンが口元で噛まずに消える”描写です。残念であると同時に興奮を覚えて強く印象に残っています。
何故このシーンがそれほど印象に残っているかというと、二つの理由がありました。
一つ目は、食べるところを描くのは難しいという話を以前どこかで聞いたことがあるため。他のアニメでも、消えるシーンは今まで意識していなかっただけで沢山あるんですよね。もしくは、食べ物の断面や量が減らないとか、丸のみとか。別にこだわるところではないからそれなりの描き方をしてるのだと思いますが、ちゃんと食べている動作を描くととても食べ物がおいしそうに見えるので、しっかり描けていないのは残念だと思いました。
二つ目は、スケットダンスのキャプテンの食べ方。
知らない人の為に少し解説すると{netabare}スケットダンスのヒロイン鬼塚ヒメの友人であるソフトボール部のキャプテン、通称キャプテンは大人しい外見とは裏腹に、とても大食食らいで食べるスピードも速く口のそばにビスケットを近づけると瞬く間にビスケットが消えるという、{/netabare}一でも触れたアニメあるあるをネタにした食べ方なんですが、これを観て以来、キャラの食事シーンにやたら目が行くようになってしまいました。
そしてついに発見した今回の光景!
意識し始めて初のあからさまな(?)描写についにキタ!とがっついてしまった訳です。たぶん私だけでしょうけどね。
作画の評価が低いのは、それ以外の、CGのゾンビが気持ち悪くなくて緊張感に欠けるなというところや、動きがない(紙芝居)が目立つというところがメインですが、キャラの顔は安定しているので、絵柄で判断するなら見るに堪えないというレベルでは無いです。
【音楽】
OPの「ふ・れ・ん・ど・し・た・い」は素晴らしい中毒性でした。
曲は一度聞けば忘れられない聞き心地の良さがあり、フレンド死体というメッセージ性も込められた歌詞も何度も聞くうちに、覚えてしまったので、是非振付もマスターして踊りながら歌いたいですね♪
【総評・雑記】
日常とホラーのギャップを楽しむアニメとして新しいジャンル基盤を作った作品だと思います。ホラー自体もあまり怖くはないので、この程度ならホラーを苦手としている方でも楽しめそう!固定絵が目立つ作画ではありますが、物語・音楽・キャラ・声優ともレベルの高いアニメとなっています。オススメですよ!