「GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり(TVアニメ動画)」

総合得点
83.6
感想・評価
1864
棚に入れた
10185
ランキング
320
★★★★☆ 3.8 (1864)
物語
3.9
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.9

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ある日、突然ファンタジー世界からの侵略者がやってきた。

オタク自衛官の主人公、耀司が突然日本に攻めて来た異世界の勢力との
戦いで、避難誘導、敵の兵士を殺害(多分殺害したと判断しました。)
をして英雄視され祭り上げられる所から始まるのだが
日本という国家VS異世界の勢力との戦いなので実感は沸かない。
それもそのはず、あくまでも自衛隊は現代存在する国家勢力を想定したものなので
ドラゴンだの空想の生物との戦いでどうなるかなんて考察は不可能と
制作者側の想像力が問われそうです。
ただ人間型の敵の兵士は古代ローマ兵みたいで突撃してくるのに関しては
人間型の敵の強度があくまでもこの世に存在する原子で構成されている
生物なのであればまず戦車や軍事ヘリコプターなどの近代兵器の前では
無力だと考えられるので、まともな軍事考察にもとづいて
作られる作品なのか、ただの人間が超パワーで戦車を圧倒する
あくまでもファンタジー路線を貫くのか気になる所だけど

初回の攻撃に関しては自衛隊の勝利に終わったことから
まともな軍事考察にもとづいて行われるような気はしました。
あと自衛官はおそらくは敵の兵士を殺害したのは初めてのはずなのに
妙に落ち着いているのも気になりました。
しかも国民の多数が死亡したらしいのに頭の中は自分のオタク趣味のことでいっぱいだし
それ程キャラの心理描写は丁寧でないみたい。
主人公を最初圧倒的に悪く描いて、下げるだけ下げて
後で好意的に見れるエピソードをやるようにも見えたので
そう見ることが出来る人は我慢出来なくは無いとは思いますが
やはり普通の人にはこのシーンでテレビのチャンネルを変えたり
録画の再生ボタンを停止したくなるかもしれません。
そのくらい悪態見せられた気分になるかな

このアニメは最初異世界から襲撃を受けて
その再襲撃を阻止するために敵の用意したゲートを使って
異世界の敵と戦うアニメでした。
正直最初懸念された通り、異世界の戦力は現実的な軍事考察にもとづいているようで
古代の兵力+ドラゴン程度の戦力しかない敵は弱いです。
ドラゴンだって生物である以上強さには限度があると思うので・・・
戦いの初期の舞台設定を整えるためか最初に敵側の兵力は大きく削れら自衛隊無双ですね。
戦力差を考えれば無理もないでしょう。
そして圧倒的なダイジェスト展開、冒頭でいきなり自衛隊が6万人殺害したとか
言葉で語られるだけでなので自衛隊は6万人殺害したという事実だけが
ダイジェストに伝わり自衛隊に対して好意的には見れないな
その割りに追加でさらに数万人を虐殺するシーンは
生々しく描写し敵側の悲壮感にあふれる展開は正直、さらに好意的には見れなくなるね。
しかも正直自衛隊が10万人の敵兵を殺害しておいて何故平気でいられるかはわかりませんが
妙にみんな落ち着いていますね。

この世界の自衛隊は何度も外国に攻められて交戦しているのだろうと勝手に解釈しました。
まあ個人的には序盤の展開は早さは初期の舞台設定を整えるためでしょうね。
あと、いまんところ自衛隊は本国のシビリアンコントロール化にあるはずだから
この世界の総理大臣の命令でこうなってるんでしょうね。凄い好戦的です。
最初の襲撃で相当日本側も被害が出ているみたいなので自衛権の行使てところでしょうか
もう最初から敵国との停戦などの交渉はないようにも見えました。
でもその割にはこれだけ無差別に殺しておきながら現地の住民とは
交渉したいと考えている自衛隊、色々ちぐはぐさは目立ちますね。

ただこれ以降は意外に普通かな虐殺とかはなくなるので
普通に現地の人々と自衛隊の人達が交渉している感じ
現地の人達が自衛隊を無警戒に受け入れているのには違和感はありましたが
普通に現地の人達が困っていることを助けることをしてましたね。
現地のエルフやゴスロリ少女を仲間にして
そこで自衛隊の攻撃以外で理由で困っている人々を助けたいのを
やりたいのもわかるし、現地の兵士で無い人を助ける思考もわからなくはないです。
敵の兵士に厳しいのもわかる。理屈はわかるけど極端かな

現地の人々が困っているドラゴンは都合のいい敵だなと思いつつも
戦闘が割りとまじめに戦っているので迫力は感じましたね。
最初のころの虐殺とは違い意外に面白いと思えました。
まあ虐殺しないのであれば楽しめそうな感じはあります。

やっていることは2話とは違い二枚舌なのは気になるのですが
ここからはずっと現地住民との交流とそこの人々を外敵から助けながら進むものでした。
違和感はあるけど、そんな話ばかりでしたね。
現地住民に自衛隊の兵器や軍事ヘリコプター凄いと見せ付けて
カルチャーショックを与えたりそういう驚きのシーンは面白いと思います。
そうやって従わせるあたり
結局、自衛隊凄いをやっていたかな
現地の人を日本に呼び寄せて凄いとか思わせたりも
合わせて、カルチャーショックを楽しむものかな
出てくる人も都合のいい人ばかりかな、向こうの可愛い子に囲まれてウハウハですね。
ガチの戦争モノに見えたけど結局はハーレムものの一種です。
面白いとは思いましたけどその成分が大きい。
どっかの国の特殊部隊がサーヴァントだの聖杯だの言いながら任務に就いたり中二成分も強まるかな

ストーリー的には疑問点ばかりかな、最初に総理が報復攻撃して異世界側の責任者を
捕まえて責任を取らせる&交渉に付かせる目的はどうなったんだ?は気になるし
2話で自衛隊が虐殺して、現地でどんな変化が見られた描写がないのは変だし
10万人の兵士が死亡したら国家崩壊するだろうとか
なんで平和になのかわからない。
10万人の兵士を動員出来るんだから
敵は古代ローマ帝国や秦ばりのおそらくは
日本の数倍の領土があるはずだけど、そんな巨大な領土を
無計画な虐殺をして自衛隊が領土を掌握できるはずも無く
リアルに考えれば泥沼は確実な点
個人的に2話が無ければこんなこと考えなくて良かったのにと思うのに・・・

あと自衛隊はかくあるべきと考えている人には向かないでしょうね。
そうで無い人には3話以降は現地住民を直接軍事的でない要素で掌握していく
過程はいいんじゃないかと思える内容だったかと思います。
法律的に関しても現在の法律はドラゴンだの異世界だのを
想定して作られているわけでないので考えるだけ無駄なような気はしました。
なんで国会参考人質疑でのやりとりは娯楽としてみれば面白いのではないでしょうか
実際にはありえない話のやりとりは笑えますし

キャラについては女の子が仲間になるきっかけが弱かったような
どちらかと言えば、いつの間にか主人公側でしたね。
ロゥリィは良キャラだったですが
上で書いた、ただの人間が超パワーで戦車を圧倒するのタイプだけに
パワーバランスを崩している感じはしました。
その点はずるいですね。
耀司はあまり好意的には見れませんでしたがブレない駄目さは
いいんじゃないでしょうか、最後まであの姿勢を貫き通したのはマル
一番掘り下げられたキャラに見えたのでピニャは中々でした。
驚き役、意外に冷静な考えだし日本側との交渉で色々考えたりする心理も面白かったし
ビビりな所も理由がハッキリしているのでわかりやすい性格なのも良かった。

作画はキャラデザインはありがちでしたが、個人的には女の子は好みでした。
可愛かったと思います。
キャラの作画も比較的安定していました。特に乱れは感じなかった。
ただ戦闘の作画はあまり動きは少ないですね。
演出は上手いので動きが少ないからといって変な所はなかったですが
思ったより戦闘は地味でした。
武器や自衛隊のジープの作画は全然詳しくない素人の意見ですが
リアルさは感じたし美術面は力を入れていたのではないでしょうか

声優さんについては耀司役の諏訪部さんはやる気のなさそうな
自衛隊員の役が出来ていて上手かったかな
国会参考人質疑でのやれやれ感は中々だった。
ロゥリィ役の種田さんも色っぽい感じが良かったですね。
中々ハマリ役だったのではないでしょうか

3話以降は楽しめました。
文明レベルの違う人がカルチャーショック受けるネタとか良かったです。
現地民を助ける展開や交流したりする場面も面白かった。
娯楽アニメとしては作画、キャラの可愛さなどの
クオリティーはあったので楽しめました。
ただ分割2期と考えても終わり方もかなり中途半端だし
2話がどうしても引っかかるためストーリー的には普通になっちゃうかな
元々はWEB小説とのことで序盤にもの凄い事しないと
大衆に受けないと思われるのであんな大変なことしたのはわかるんですけどね。

投稿 : 2015/10/02
閲覧 : 345
サンキュー:

6

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