おぬごん さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ハードに魅せてくれた
ならずものの街を舞台とした、「便利屋」の2人と1人の娼婦の話
視聴前はハードっぽい雰囲気にひかれつつも、男性2人がメインということもあり、ややホモオ…┌(┌ ^o^)┐な作品なのかと思っていました
しかし実際にはそんなことはなく(腐女子の方々にはそんなことはあるのかもしれませんが)、
ハードボイルドでオシャレな雰囲気のドラマを魅せてくれました
特に1話の、ウォリックのとある特徴をギミックとした構成は印象的でした
その1話もそうですが、この作品、謎の提示の仕方、引っ張り方が上手いんですよね
ウォリックたちの力や飲んでいる薬の正体、彼らの過去は、明かされてしまえばある種ありふれたものでした
しかしこの作品の「黙して語る」「必要以上に語らない」雰囲気のおかげで、それらの謎が上手く提示でき、また引っ張れているように思えました
またヒロインのアレックスも良かったですね
元が娼婦なだけに、色気と陰のある雰囲気に満ちた彼女ですが、
彼女がしっかりとメイン2人の癒しになっているだけでなく、「待て」と言われたら待つことのできる人なんですよね
こういう作品では「待て」と言われたヒロインが我慢できずに余計なことをして人質に取られたりして足を引っ張ることが往々にありますが、
彼女は一歩踏み止まって待つことのできる強さを持っているんです
自分の欲と過信で待てないヒロインが多い中、待つことのできるアレックスの姿は非常に魅力的に映りました
難点としては、やはりラストですかね
後は原作を読んでくれということなんでしょうが、もう少しキリのいいところで切れなかったものか…
キャスト、特にウォリック役の津田健次郎の演技は素晴らしかったですし、可能なら続きも見たいところです