紫煙の心 by斑鳩 さんの感想・評価
2.2
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
作品全体にセールスポイントがない
ドタバタラブコメ作品としてオーソドックスな多少古臭い感じもするが
全体的な物語の構成はそんなに悪くはなかった、深夜枠ではなく
夕方とかにお子様枠で放送して方が、円盤の売り上げ的にも良かったのでは
とは思えるシナリオではあった。
正直、ラブコメとしてはさほど心惹かれることはなく初回から1.5倍速で
最終話までまわしての視聴だったがドタバタコメディーとしては時々
くすくす笑えたのが完走できた理由だろう。
作画はそんなにクオリティーを上げてはないが、それゆえに最後まで
安定はしていたと思う。ただ、構図や動きなどがセルアニメのような
感じなのもやはり本作が古臭く感じてしまう要因のひとつだと思われる。
まぁアクション物ではないからぬるぬる動かす必要はないのだけれど
視点の位置取りなどの絵面はもう少し考慮する余地が合ったのではと思う。
本作に出演している声優陣の演技は変な演技指導でもはいって皆さん声色の方に
気が散っているのか全体的におざなりな演技だったかな
そんな中で唯一私が驚いたのは白神葉子役の芹澤優さんの演技が格段に
向上していること、まだまだ声優としての演技力はへたくそな部類だけど
以前に出演した『犬とハサミは使いよう』の時に比べ耳に障らない程度には
向上していたのには驚かされました。
結論として、ラブコメとしてはいまいちな出来栄えの週刊少年誌掲載の
ドタバタラブコメディーの原作コミックをわざわざ深夜枠でアニメ化する必要性を
あまり感じないが、ドタバタコメディーとしては一応の評価は出来る。
また、作品全体にセールスポイントがなく、多少古臭く感じる絵面も
キャラデザ的にも心惹かれる要素を感じられない。
ただ、物語の作り自体はそんなに悪くはないと思うので、夕方や早朝の
お子様枠であれば、円盤第1巻の初動が300枚程度の惨敗には
ならなかったのではと思える。個人的には物語りも絵面ももう少し工夫
が出来たのではと思うし、した方が良かっただろう。
そういう意味では残念な作品でした
まぁ現状では2期は考えられないが、2期があったとして視聴するかは
五分五分だと思う。