ポッチャマン さんの感想・評価
4.1
物語 : 5.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
哀しい物語…
Elfen Lied
この作品に出会うまではグロ要素はムリだったけど、これだけは違いました。作者もスタッフもかなり覚悟をもって作られたんだと思う。ストーリーは観たらすぐわかるけど哀しい物語。
人類を滅ぼす、そんな大人のおもちゃのような人生に生まれてしまった。
本当はだれも殺したくない!
なんで、私だけ周りと違う!?この角は何だ!?
自分より弱い者をいじめるのは自分が弱いことを認めたくないからだ!
そんな幼いときのルーシーの回想シーンを観て、とても見るに耐えないような気分になりました。
でも、そんなルーシーを受け入れてくれるコウタの存在は大きかったんだろうと思います。まゆもナナもつらい思いをしてきた分、とても感情移入してしまってずっと泣きそうな状態で観てました。蔵間室長も葛藤しながら自分の罪悪感と戦ってます。
グロいシーンもたくさんあるけど、それはあくまで演出でルーシーの心の傷がどれくらいなものか、周りの大人への憎しみがよくわかるようにわざとそういう描き方をしてるんじゃないかと思います。
後半、ナナがひとりでマリコと戦いにいくときは観てて苦しかったけど…それでもにゅうのときやナナにホッコリさせられる場面もあるし!
観終わって少し、なんか不思議な感じが残るかもしれはいけれど、ランキングの通り、観る価値はとても充分にあると思います。