要 塞 さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
公序良俗は完全なる正義なのか?
人間の想像力は、時々恐ろしい物語を生み出します。
人間の想像力、妄想の産物がまさにこの作品ではないでしょうか。
下ネタに極度のアレルギーがある方は見ない方がいいでしょう。
でも、荒療治、ショック療法という考え方もできるね!
実際自分は、この作品のおかげで下ネタにかなり耐性がつきました。
監獄学園が霞んで見えるぜっ!
あえて大衆が触れたがらないテーマ、
もしくは包み隠したい、堂々と話題にしたくないテーマ、
「下ネタ」にここまで堂々と手を出すだなんて、
ロックだね!
そしてこの作品のもう一つの魅力、
あらゆる方面に喧嘩を売っていくスタイル・・・、
ロックだね‼
真面目な話、人が手を出したがらないデリケートなテーマを
戦いの場に選んだ時点で、存在感はかなり大きいです。
類似品も限られてくるでしょうし、独自の色を作り出すことができます。
他作品との差別化という点では、バッチリです。
「下ネタ」がテーマなだけに、どうしても、バカだ、不真面目だ、
不健全だ、気持ち悪い、などと思われてしまうだろうが、
実際そうだから仕方ありません。
汚いものを清潔に、臭いものには蓋を、という考え方は、
本当に正しいのか?完全なる正義なのか?(下ネタに対して)
この疑問を社会に投げかける作品だったように感じました。
下ネタが多くとも、社会派の作品であることは間違いないと思います。
この作品は作る側も大変苦労したと想像できます。
下ネタを堂々と発信しなければいけない職業って、大変だろうなぁ。
また、作中にはあらゆる挑戦がなされており、
一部、喧嘩を売っているとも捉えられる演出が・・・。
おもしろい、最高じゃないか!
遊び心と捉えれば全く問題なしです。全てはどうせネタです。
細かい動きや演出、声優さんの熱演など、
作り手の無駄な熱意と、重い愛情が伝わってくるような作品でした。
このレビューで少しでも興味をもたれた方は、
世にも奇妙な、歪んだ愛の、物語を是非ご堪能ください。