退会済のユーザー さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
玉の世代
2012年から週刊少年ジャンプで連載している作品。当時は毎週ジャンプを買っていて、連載当初から読んでいました。今は単行本派です。
そして、今まで見てきた深夜アニメの中では唯一原作既読の作品。(アニメから原作のパターンの作品は何作かありますが。)
★物語
下町の定食屋「ゆきひら」で家業を手伝いながら、いつか父を超えるため、日々修行に励む主人公・幸平創真。しかし、ひょんなことから超名門料理学校「遠月茶寮料理學園」の高等部に編入することになる。そして様々な料理人と出会うことで新たな世界を知り、好敵手と競い合い、料理人として成長していく。
所々原作の言葉を引用しながら、この作品の設定を少し説明します。
「遠月茶寮料理學園」
競争による少数精鋭教育を方針として、在籍中多くの篩い(ふるい)落としにかけられる。卒業まで辿り着く者を数えるには片手を使えば足りるという。在籍していただけで料理人としての箔がつき、卒業まで至れば料理界のスターダムを歩むことができる。
「遠月十傑評議会」
学内評価上位10名の生徒達によって構成される委員会。遠月では多くの事柄が生徒の自治に委ねられており、あらゆる議題が十傑メンバーの合議によって決定される。まさに学園の最高意思決定機関。十傑の総意が学園全体の総意となり、講師陣ですら従わなくてはならない。
*学園全体で10名であり、学年は関係ないことに注意。
「食戟」
“敵対する者此れ全て料理を以て捩じ伏せるべし”遠月伝統料理勝負一騎打ちのこと。
両者は相手の望む「対価」を賭け、負けた者はその「対価」を差し出す。その勝敗は絶対であり、お互いのプライドがぶつかり合う熱い勝負になる。
★作画
視聴前、1番気になっていたところ。原作の絵が綺麗すぎるので、アニメで表現しきれるのかなという不安がありました。
結果的に作画は原作と比べると劣っているように感じましたが、アニメ作品として安定した作画レベルだったと思います。
料理が本当においしそうでしたね。深夜に見ると完全に飯テロアニメでした。
★声優
第一話放送前にPVを見たときは、ソーマの声が合ってないと感じましたが、実際放送を見たらアリだなって印象が変わりました。そして見続けていくうちにこの声以外ソーマはないと思ってしまうほどに。
えりなは1つ前のクールの「四月は君の嘘」の宮園かをりを演じられた種田さんだったので、途中までかをりちゃんの声にしか聞こえなかったです。(「四月は君の嘘」でかをりちゃんの存在があまりにも大きすぎたため。)
恵はまさしくこの声って感じで入りから自分の中でマッチしました。
高橋未奈美さんは今作で初めて知ったのですが、どうやら新人の部類に入る声優さんみたいです。しかしいい演技をしていたので、今後の活躍に期待したいなと思いました。
あと吉野が原作よりかわいく見えました。声や動きが加わることによって、天真爛漫な感じがよく伝わりました。
原作を読んでいる人で同じように思ったのは自分だけじゃないはず(笑)
その他声優陣もなかなか豪華だと思います。主な登場人物を列挙します。
幸平創真(CV:松岡禎丞)
薙切えりな(CV:種田梨沙)
田所恵(CV:高橋未奈美)
一色慧(CV:櫻井孝宏)
吉野悠姫(CV:内田真礼)
榊涼子(CV:茅野愛衣)
伊武崎峻(CV:村田太志)
丸井善二(CV:小林裕介)
水戸郁魅(CV:石上静香)
タクミ・アルディーニ(CV:花江夏樹)
イサミ・アルディーニ(CV:小野友樹)
新戸緋沙子(CV:大西沙織)
薙切アリス(CV:赤崎千夏)
黒木場リョウ(CV:岡本信彦)
葉山アキラ(CV:諏訪部順一)
堂島銀(CV:子安武人)
四宮小次郎(CV:中村悠一)
乾日向子(CV:能登麻美子)
叡山枝津也(CV:杉田智和)
薙切仙左衛門(CV:銀河万丈)
★音楽
1クール目のOPは微妙でしたけど、OP・EDともに毎回少しアニメーションが違っていて、特にEDは遊び心が感じられました。
2クール目のOPはまさしく料理バトルって感じがしてかっこよかったです。そしてEDは初めて見たときは超衝撃的でしたw 「ちょっと待って、なんでお前なんだよw」と思わず声が出ました(笑)原作を知らない方は、途中までなんだこれ状態だったと思いますw そして、21話のEDはww必見です!
★キャラ
たくさんの濃いキャラが登場します。どのキャラもギャップがGood。
お決まりのツンデレキャラや、普段はへらへらしてるけど魅せてくれるキャラ、美形で空回りがかわいく見えるキャラ、急に人格が変わるキャラ、凛とした表情とデフォルメ顔を併せ持つキャラ、服装がやばいキャラ、などなど。
でも共通しているのは、みんな料理に対して熱い心を持っていること。自分の料理にプライドを持っていて、煽り合いがかっこよくてしびれます。
料理研究家の森崎友紀さんが原作の協力をしているため、料理に関する知識が豊富で、専門用語などはその都度説明が入り、おおー!ってなります。初めて聞くような料理から身近な食材を使ったアイディア料理まで、おいしそうな料理がたくさん出てきます。
その中でも1品紹介。その名も、化けるふりかけごはん!
どう化けるのか見てみてくださいね♪
アイキャッチやエンドカードにも凝っていて思わずクスッと笑ってしまうようなものばかり。見逃し注意です。
料理を食べた時の過剰な反応があり、そこが苦手な人がいると思います。自分は原作読んでいるので耐性があったので大丈夫でしたが、音・色・動きが加わる分アニメの方が強烈だった気はします。
でも予想の斜め上をいくような様々な表現があり、おまけとして捉えたら楽しめると思います。メインテーマは熱い料理バトルなのです!
原作読んでいる方はこれを見るためにアニメを視聴しているといっても過言ではないほどの熱くて少年漫画らしい王道なシーンがあります。自分はこのシーンが大好きです!
1話で切った人は勿体ないと思います。人それぞれ好みはありますが、思っていたより面白かったっていう人が多いようなので、視聴を続けることをおすすめします!
アニメを見て原作が気になった人は8巻からが途中なのでチェックしてみてくださいね(^^)/
御粗末!
●感想(まだ視聴してない方はスルーしてください)
{netabare}原作を読んでいて、かつ熱い展開が大好きな自分にとって残念だったところが2点ありました。
1点目は、四宮先輩に食戟を吹っ掛けるところ。原作の迫力にだいぶ劣っていたのがとても残念でした。
この回のネットの評判を見ていても、原作読んでる方は揃って同じ意見のようでした。もっとタメを作ったり、BGMをここだけ特別にするとかしてほしかったです。例えば、「進撃の巨人」で{netabare}女型の巨人から逃げる際、エレンが選択を迫られていたシーン。そしてリヴァイ隊のみんなを信じて進むことを決断した時に流れたBGMみたいな感じで(笑)例えがマニアックですいません。あのシーンとても気に入っているので。{/netabare}
でも、1度は食戟に敗れ、ソーマが田所に謝るシーンはとても良かったです。あの回想シーンはアニメオリジナルで、目がうるっとしました。
2点目は、Aブロックのラスト1人の予選通過者を明らかにしていないところ。
1st 葉山アキラ 94
2nd 幸平創真 93
2nd 黒木場リョウ 93
4th 丸井善二 88
4th 伊武崎峻 88
同点の場合は決戦投票をするわけですが、その描写はなく、
お祝い&お疲れパーティーで丸井と伊武崎が悔しがっていたところから何が起きたのか察することができると思います。
そうです、決してソーマで最後の審査とは言ってないんです!
最終話視聴前からどうするのか気になっていましたが、個人的には原作通りにしてほしかったです。その方が続きが気になって、原作や円盤の売り上げにつながると思うのです。
2期があるなら何とかなる範囲の削り方ではありましたが、残念です。
予選で終わったことも残念でしたが、それは尺の都合上仕方ないですね。
でも、本戦はトーナメント方式の対戦となり、非常に熱く面白くなるので、アニメでも見たい!
正直唐揚げ回はとばされるかなと思っていましたが、しっかり作ってくれて良かったです。叡山先輩とのファーストコンタクトになるので、とばせないんですけどね。
でも卓球回を省略したせいで、叡山先輩自ら自分の通り名をいうハメにwかなり痛いやつになってましたねw
えりなの出番が少ないため、最後原作にないシーンを加えてました。(食べてもいないソーマの料理に悶えるシーン。)
えりなの印象付けのためにもアリでしたね。
全体的には満足な出来でした!ぜひ2期をやってほしい!{/netabare}