chariot さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
なんとかまとめた感・・・。
オリジナルの全13話。
ジャンル的には異能+恋愛。
思春期の子供たちの一部に特殊能力が現れる事がある。
能力は思春期を過ぎれば消えてしまう。
そんな世界で主人公・乙坂有宇を始めとする能力者たちが奮闘する・・・話なのか??
(ネタバレしないと説明しにくいなあ。。)
ラストはまあしっかり終わってるので良いと思います。
ハッピーエンドかと言われるとそうでもない気もしますが・・・
{netabare}全部観た後で気づいたのは
「壊れそうになっても頑張る」事。
歩未が死んだ時、有宇が壊れてしまった。
友利のお陰で立ち直れた。
それを踏まえた上で最終話。
壊れそうになっても弱音を吐きながらも目的をやり遂げた。
誰の力も(直接的には)借りずに。
そこは見えない愛の力と壊れて助けられた頃の彼とは違う成長した姿だったと思います。
(申し訳ないけどそれぐらいしか思いつかない…褒められたシナリオではなかった気がします。。) {/netabare}
設定的になんだか納得行かない点も多く、もう少し説明があればなあと思う事も多々ありましたが、そこは気にせずに。。
尺が足りないというより前半に必要のないと思われる回がいくつかあったのが惜しいです。
{netabare}もう少しだけ記憶を取り戻す回(9話)を早く出来れば後半戦も丁寧に出来たのではないでしょうか。
海外でひとりで苦しみ、くじけそうになりながらも頑張る。
もう記憶も意識も朦朧として、自分が何をする為にいるのか解らなくなっても、友利との約束が深い所で有宇を叱咤激励してくれる。
そこに尺を取ってこそ、初めてやり遂げた姿に感動出来るのではないでしょうか。
無駄なところに時間を割いて大風呂敷を広げた結果、最終話だけでまとめなければならなくなった・・・非常に勿体ない。
最後に友利兄のカットがあり、どうやらサラが来た模様。
ここももう少し説明欲しいです。
たとえば有宇がタイムリープする前に「サラの歌声で兄貴が回復した」と告げれば、現行世界でもどうにかサラに来てもらうように手配→有宇の株UP↑みたいな。
もしくはラスト付近の病室で友利が「そういえばあなたの言う通りでした。サラの歌で兄は回復の兆しを見せています」的な一言を入れれば状況は理解しやすくなると思います。
全部説明したりその様子を描く必要はないですが、一言追加するだけで前の時間軸で築いてリープによって白紙になった有宇と友利の新密度が復元される様子がわかりやすくなるのではないでしょうか。{/netabare}
好きな回は7話。
{netabare}有宇が壊れちゃった回です。
個人的に友利がオーダーしたと思われるサラダがポイント高かったです。
有宇の前半のやる気なしモードは良かったんですが後半のイカレちゃったモードはもうちょっとイっちゃっても良かったかな。(内山くんの演技的に)
妹の兄を想う優しさが溢れたオムライス。
友利の有宇を立ち直らせようと安っぽい言葉じゃなく感情に訴えかけて丸め込む作戦も有効で、良く出来た回だと思います。
まあ、現実的に考えると友利がずっとストーカーしてる姿が他人からはバレバレなので完全に不審者ですが、良い話が台無しになっちゃうんで考えない事にしておきます。。 {/netabare}
まとめ。
比較的好意的に書いてますが、序盤は「いつ面白くなるんだ?」状態で、話が動き始めても複雑になればなるほど設定の粗が目立っていたように思います。
序盤から研究者、研究者と研究者が最大の敵のように見せておいて、研究施設に収容される事から逃れる事が目標ではなく、その時々で目標がすり変わって行く仕様。
そのせいか主題が分かりにくく、話の筋だけを追っていく中でどうしてもキャラの多さと無駄を感じました。
生徒会も序盤しか役立ってないのでもっとシェイプアップすれば後半に生かせたのではないかと思います。
謎。
{netabare}いっぱいあるけど、とりあえず日本の他の能力者どうした。。
有宇があの状態では回収出来ないし、熊耳いない状態で全員収容出来たのか??{/netabare}