こたろう さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
七歳のヒロイン大活躍
バトルあり心温まる話ありの逃避行話。(うーん、一言でカテゴライズするのが難しいですw)
主人公達の境遇や背景はなかなかヘビーですが、要は世間知らずのお嬢様が庶民の生活を体験し、下賤な下々と触れ合うことで人間らしさを養っていく、それを温かく見守るお話です。
主人公、天涯孤独の自立した高校生。
ヒロイン、7歳のワケあり逃亡中のお嬢様。
この2人が一緒にボロアパートで暮らします。
やはり本作の最大の特徴はこのヒロイン、紫のキャラクター。
プレスコによって、子供らしさとお嬢様っぽさの共存した演技が光っています。
喜怒哀楽が声だけでもはっきり出ているし、主人公の真紅朗や住人たちとのちょっとした日常会話に素晴らしく特色があります。
表現が難しいですが、なんというか・・・力の入っていない自然な感じ。
会話劇からくるキャラの魅力に関してはピカイチです。
ストーリーや設定については、正直穴が多くてツッコミ所が多いです。
基本的に重い話かと思われますが、絶大な権力を誇る相手な筈なのに駆け引きもなく正面から突っ込んできたり、屋敷の守りもいいかげん。
殺すの殺さないのと言ってる割に、戦闘は徒手空拳で飛び道具もなし。刃物すらあまり使いません。
瀕死かと思っても、数時間後には復活してたりで緊迫感には欠けます。
まぁ、バトルに関してはご都合主義と割切ってしまうのがいいでしょう。
話を楽しむというより、独特の雰囲気とキャラクターを堪能する作品。
ロリとかそういうのではなく、純粋に可愛らしいヒロインが、笑ったり怒ったりスネたり悩んだりするのをみて、心を焦がすのが本作の正しい視聴の仕方だと思います。