oneandonly さんの感想・評価
3.5
物語 : 5.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
面白いが、やはり安っぽい
世界観:6
ストーリー:8
リアリティ:2
キャラクター:6
情感:6
合計:28
「黒の騎士団」を先鋒とした日本人の一斉蜂起事件「ブラックリベリオン」から1年。決戦場となったトウキョウ租界も復興し始めていた。アッシュフォード学園に通うルルーシュ・ランペルージは体育教師ヴィレッタに補習で追い掛け回されるような日常を送りながらも、戻りつつある平穏にどこか冷めたものを感じていた。
ある日、ルルーシュはそんな日常に刺激を求め、弟ロロと共にバベルタワーにある賭けチェスに赴く。その上空をタワーに近づく飛行船。それこそ卜部とC.C.が率いる黒の騎士団残存部隊による、乾坤一擲のある作戦のスタートであった。
(公式HPより)
全体的な感想は第一期を踏襲します。
評価が極端に分かれるのはわかります。
第一期同様、大将自ら最前線に立ってナイトメアから降りたりしているので、そこで殺されないのは幸運でしかありません。
黒の騎士団を率いて、戦略的に戦ってきた(ように描写される)指揮官としてはリアリティに欠けています。
ということで私は総合点として高評価できないのですが、そういう三國無双的な見せかたがシーン的に見栄えがするということはあるでしょう。
ルルーシュの高飛車な語り口調(中二病っぽい)も、オカリンのように終わってみれば結構気に入りましたし。
それから、{netabare}ラストの展開は驚かされました。最後の最後まで先の見えないストーリーも面白くて、視聴に苦労するところはありませんでした。そのあたりは評価しています。
ただ、ルルーシュは人間的に高潔に描かれていたわけでもないですし、いつからラストの構想を描いていたのかと想像すると、行き当たりばったりで仕方ないなという考えに至っただけのように思われます(このあたりに第一期頃から伏線を張っていればより名作になれたのかも?)。とすれば、同情はしても賞賛はできず、自己犠牲にも涙は出てこなかったです。{/netabare}
物語として世界平和をテーマにしていたとも思えず(学園、ロボット、バトル、恋愛、萌え、サービスシーン等々のごった煮でしたね)。これが世界平和をテーマにして、ストーリーを組み立て直したら内容は深くなったかもしれません(面白さが減って売れなくなると思われますが…)。
あと、登場人物の心情描写が足りない又は理解できない場面が結構あったのがマイナスポイント。
{netabare}終盤、信じられないほど敵味方が入れ替わったりするのですが、特にジェレミアが過去に仕えていた人の息子だからといってルルーシュ陣営に加わるのは、第一期からのストーリーを見れば人情として理解することは無理です(もちろん、説得させる描写があればいいのですが、ないので)。{/netabare}脚本・ストーリーありきで、人間を描き切れていないかなと思いました。
評価が真っ二つに分かれる作品に対する自分なりの感想ですが、伝われば嬉しいです。