どらむろ さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
この手のテンプレラノベ枠では、良くも悪くもあざとさ控えめ。レクティ中々可愛い
スカした感じの最強主人公(CV.松岡禎丞さん)が、落ちこぼれ美少女たちの教官として交流していく。
学園都市に襲来する外敵に異能バトルで応戦している世界観。
この枠としては比較的、露骨すぎるハーレム要素やエロ萌え要素が薄いのと、ヒロイン達があまりちょろくないのが特徴。
ストーリーやバトルは今一つですが、金髪ショートの大人しい子が可愛いのが見所。
…過度な期待はせずテンプレラノベ枠と割り切れば、意外と悪くは無かったかも。
{netabare}『物語』
学園都市、虫っぽい外敵…「鋼殻のレギオス」を少し彷彿とする世界観。
戦闘力高い学生が小隊を組み、小隊同士の対抗戦やってる所もレギオスっぽい。
お話は、連戦連敗な三人娘の教官として、主人公カナタが彼女たちを導いていく感じ。
スポコン系…でもなく、指導方針は放任主義で、ちょこっとヒントを出していく感じ。
その過程で三人娘がカナタにデレていく…のかと思いきや、意外と中々デレないのも特徴。
主人公は教官としてはあまりガッツリ指導するワケではなく、技術的にメキメキ上達する感じがあまりしない。
その分、精神的なフォローやケアが中心に。
その過程で交流が深まり、少しずつカナタへの信頼が…
でも他のテンプレラノベ枠と比べると、デレ方が控えめですねぇ。
美少女育成ゲームめいて彼女たちを育成する話かな?
と思いきや、意外とそういうわけでも無かった。
…思うに本作は
過去に傷持つが飄々としている最強主人公(読者が感情移入)
が、落ちこぼれだけど可愛くて頑張っている少女達を、そっと導いてあげたい!
…な感じの楽しみ方なのでは。(原作未読ですが、そんな印象)
しかしアニメだと主人公がスカし過ぎていて、感情移入の視点が曖昧な為か、淡々と話が進んでいる印象が否めない。
個別ドラマでは、ミソラ(赤髪ツンデレ枠)の母が立派な空戦魔導士で憧れていたが戦死、戦死すると一般人から忘れ去られてしまう(なのはっぽい)辛い過去あり、その葛藤や拘りにカナタがフォローしてあげる展開は中々良かった。
淡々と話進みつつ、終盤はこれまたテンプレな変態悪党とのバトルに。
バトル面があまり盛り上がらないが…
ラストの決め手が最強主人公ではなく、元教え子の後輩だったのは好印象。
特に盛り上がる展開が無く、この枠にしてはあざとさ控え目(辟易しない点では良し、萌えと割り切って求める場合はマイナス)。
総じて意外と悪くは無かった作品ですが、尖った所が無い為に、地味です。
『作画』
キャラデザはテンプレなラノベ絵。可もなく不可もなし、まあまあ可愛い。
金髪のレクティは割と好みです。
お色気面はあまり露骨ではないが適度に期待できる。
あざとさ控え目なのは、良し悪しあり。
バトル面は殆ど期待出来ない。
…まあ、この枠の醍醐味は美少女なので、バトルは大目に見てます。
『声優』
主人公はラノベ御用達の松岡禎丞さん。スカした系なので地味。
山本希望さんと種田梨沙さんのツンデレ、野水伊織さんのクールが中々。
けれど種田さんは些かぎこちなかった感も…
種田梨沙さん、後輩…「いいえ先輩!私たちの戦いです!」な子思い出すw
東山奈央さんのレクティの奥ゆかしい系な演技がかなり良かったです。
安元洋貴さんの執念深い妄執もすごい。
『音楽』
まあ雰囲気には合っているのでは。特に印象無し。
『キャラ』
カナタは過去に傷持つが飄々としているスカした最強系主人公。
常に上から目線で少女達を導くが、ちゃんと良く見ているので悪い印象は無いです。
特に良い印象も無いですけど。「言わなかったのか?」な決めセリフはスベっていた感がw
最後の見せ場を(結果的にだが)後輩に譲ったのは好印象。
松岡主人公、本人が無双よりもサポート系の方が輝くのかも(SAO2期)
赤髪ツンデレ枠のミソラは一番ドラマあり、一番葛藤があるので一番健気な印象。
黒髪クールなリコは弱小なのに自信家というある意味一番イタい子であったが、何故か許せるw
意外に一番人間力は高かったが、逆にヒロインとしての魅力は減じていた感。
金髪おどおど系なレクティが萌え的には一番可愛かったです。
真面目で素直なので、教え子としては優等生ですな。
真ヒロインはツンデレな後輩ユーリちゃん。
本作で一番ベタでテンプレなキャラなのがむしろ良い。
それでも終盤まで敵対姿勢崩さない辺り、中々デレない本作らしい。
ラスボスはテンプレなゲスですな。
でも目的まっしぐら以外は無用な殺生好むワケでも無い辺り、意外と極悪では無いのかも。{/netabare}