おぬごん さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
戦闘シーンのBGMが熱い
第二次大戦中の軍艦の姿をした「霧の艦隊」に制海権を奪われた世界
主人公・千早群像が伊401ことイオナとともに繰り広げる冒険と、霧の艦隊との心の触れ合いの物語
本放送時はミリタリーに興味がなく、またCG作画ということもあって敬遠していましたが、MXの再放送で視聴
ヒロインたちは軍艦の姿と「メンタルモデル」という人間の姿を持ち、設定だけを聞けばかなり艦これっぽい(※原作もアニメもこの作品の方が先です)が、この作品の「霧の艦隊」はあくまで軍艦として戦うのに対し、艦これの艦娘が人間状態しか持たず人間のまま戦う点、艦これの艦娘はその姿形に軍艦自体の設定や史実が盛り込まれている正統派の擬人化であるのに対し、「霧の艦隊」のメンタルモデルにはそういった要素はなく、あくまでインターフェイスとして描かれている点が主な違いでしょうか
本放送時にはコラボレーションもしていたみたいですので、そこを気にするのは野暮なのでしょう
内容は主人公サイドと「霧の艦隊」が交戦し、倒した敵が仲間になっていくという王道モノ
また兵器であるにも関わらず心を持ってしまったことに対するヒロインたちの葛藤という、これまた定番かつ王道のテーマも描かれます
そのテーマや描き方自体は良かったと思うのですが、ヒロインたちの心が動くきっかけとなる主人公の千早群像が、どうにも人間味のないキャラクターなんですよね
これにはCG作画や興津和幸の意識的にやや棒っぽくしているような演技も影響しています
兵器であるはずのヒロインよりも、主人公の方がよっぽど機械っぽいんで、話に説得力が無いんですよね…w
一方で戦闘シーンはCGによる作画の利点を活かした派手な描写や、群像の立てる毎度毎度一か八かな作戦、そして何より超かっこいいBGMのお陰で非常に熱く、盛り上がることができました
既に度々触れていますが、CG作画は思ったよりも気にならなかったですね
下手に戦闘シーンだけをCGで描くよりもよっぽど良かったんじゃないかと思います
物語は王道、戦闘は熱くヒロインも全体的に可愛かったのですが、主人公のキャラが勿体無かったかな…という印象です