ダレイオス さんの感想・評価
3.6
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
白雪さんがひたすらカッコいいアニメ
少女漫画原作のアニメ、西洋風な世界観で王子が存在したり
少女漫画でよくある舞台設定
ただしファンタジー世界で中世ぽい世界観だけど
中世にしてはオーバーテクノロジーがあるなと感じます。
まあ近代初期から中世までの世界観が混沌としているようですね。
タイトルに「白雪姫」が入っているためか
どことなく白雪姫を連想される単語が作中に出てきたり
「毒りんご」などそのまんま白雪姫らしい単語が出てきたり
白雪姫をモチーフにしている感じがします。
序盤は少女漫画原作ものありがちな強引さが目立ちますね。
主人公の女の子白雪と相方になる男の子ゼンの出会いや仲が良くなる過程が強引かな
赤髪である主人公はこの世界では非常に珍しく無条件で男の子に
好かれちゃうのも特徴でそのせいで
庶民である白雪が愛妾を無理やりラジ王子に求められるのだけど
次の日、家を家出して逃亡し逃亡先で会ったゼンと仲が良くなる話ですね。
うん・・・少女漫画原作だなと思います。
困っていたらカッコいい人が助けに来てくれたと
女性向けストーリーですね。
個人的には都合はいいとは思うけど、フィクションだし出会いくらいは
都合が良くても許しちゃうって感じです。
仲が良くなる過程で、ラジ王子が毒りんごを贈りつけたり
ゼンを立たせるためにライバルだと思われる男を落として悪く見せるという
少女漫画原作ものにあるテンプレだと思う。
しかもゼンも実は王子でしたと、悪い王子に目を付けられたら
別の王子が現われて助けてくれましたと
うーん、これははすがしいぐらい少女漫画モノで
庶民と王子ネタもよくあるものですね。
赤髪ってだけで色々優遇されている主人公に優しい世界な気はしました。
冷静に考えれば白雪が愛妾をラジ王子に求められるのも
王子が庶民に好かれるのは考え方次第では主人公優遇ですよね。
キャラ的には白雪はかなり強気な性格に見えるので
よくいる主人公の女の子が強気なのも少女漫画モノぽいけど
よくいる強気な女の子よりもさらに強気に見えました。
1話での怪我したゼンに薬を渡そうとして断られると
安全であることを証明するために自ら怪我をして自分に薬を塗って証明する
その行動力にビックリだし
悪い王子とはいえ無鉄砲にも強気で言い負かしたり
危なっかしい所がある強気な性格は楽しめました。
まあこれは正義感の強さなんでしょうね。
ただ強気なんだけど、正義感を見せなくていい場面では
意外に大人な気はしますね。
子供に赤い髪の毛を茶化された時に冷静に大人の対応する場面など
大人な面はカッコいいかなと思いました。
要するに正義感を見せる時は強気で、普段は大人な性格で
個人的には好きになれる女性でした。
ゼンも王子なのもあるのですが性格はかなり大人に見えましたね。
感情的になりつつも、かなり大人な対応をしているんですよね。
悪人に対しても、相対的でカッコ良く見える部分もあるのですが
実際聞いていると、こんなカッコ良いこと言えるなってくらい
白雪に対して熱い思いを語るので素直にいいと思えました。
相対的にカッコよく見える場面は悪人は白雪と話す時に乱暴に壁をドンとするのですが
ゼンは優しく壁に手を付ける演出がされてて相対的にカッコ良く見えました。
相対的にカッコ良く見える演出+実際カッコいいことを言う
その2つが効いているのもあるし
困っていたら助けてくれたと
その事実関係もあって女性なら楽しめるのではないかと思います。
ただ白雪もゼンもカッコいいことを言うキャラなのですが
恋愛面の心理描写はそれ程繊細ではないですね。
雑まではいかないのですが大人なキャラの2人なので
恋愛面では迷いとか戸惑いとか悩みがあまりあるキャラではないので
いつの間にか好きになって
いつの間にか結ばれてるなという感じなんですよね。
美人、美男が普通に結ばれたという感じです。
雰囲気的にはいいのですが、未成熟な若者がゆえの
さまざまな葛藤がみられる恋愛モノではないですね。
大人の恋愛と考えればこのくらいが普通かなとは思ったりもします。
白雪は元の職業は薬剤師なので薬剤の話があるのだけど
割と面白いしナルホドと思える展開もあるんですよね。
そのおかげで白雪が城の薬剤師になれたのには説得力があったし
なったあとも機転を利かせて薬剤師として色々活躍するので
そういったシーンでの白雪はカッコいいし素敵だなと思いました。
白雪は強気な性格なので引っかかる部分はあるのだけど頑張っている所は好きですね。
ストーリー展開は庶民である白雪と王子であるゼンが親しくなる過程で
それを良しと思わない勢力との攻防が見られたり
主な展開は庶民と王子の恋愛ものにありがちな感じです。
ただし、それを良しと思わない勢力にも一部言い分があるとは思いました。
ゼンに気に入られているからといって
庶民である白雪がゼンの城への入るのが顔パスとか、何か都合がいい展開には
客観的に問題があるので、この展開には納得しました。
白雪が城の薬剤師の身分を手に入れてからは普通な少女漫画的展開ですね。
白雪は他の国から逃げてきた女の子なので
城のお偉いさんのゼンの兄のイザナにはあまりいいとは思われていなくて
この展開のおかげでゼンと白雪の絆が深まるのはわかるのだけど
ここまで恋愛描写はあまりいい方ではなかったので
初めて明確に恋愛面でいい感じになったかな
ただ、庶民と王子モノとしては山あり谷ありで身分の差に悩むものではなくて
すんなりいったストーリーでした。
赤髪っておかげで優遇されているケースもあったので主人公には甘い世界で
ひたすらカッコいい白雪が障害を強気な性格で突破するものでしたね。
なんで庶民と王子モノとしては、ん?な内容でした。
白雪は怖いもの知らずですね。
最後はゼンと白雪はいい雰囲気になって
見ているといいカップルだなと思える展開だし演出的には
見せる場面では見せているので盛り上がりは感じたのですが
個人的には最初の恋愛描写がもう少し良ければ
もっといいなと思えたのですが・・・
うん・・・雰囲気アニメな所があるので・・・
まあ終わり方は綺麗でした。
気になる所は「白雪姫」要素が最初のころしかなかったような気がします。
少なくても私が見ている限りではその要素は最初しか
感じられませんでした。
ミツヒデは名前的に日本人な感じがずっと気になりました。
作画についてはキャラの作画は序盤はかなり綺麗でした。
白雪はカッコいいキャラで美人設定だけど、作画的にそう見えるように
描写されてるので違和感なく見れたのは良かった。
白雪はキャラデザインも個人的には好きでした。
男性キャラもカッコいい感じに描けているので良かったです。
ただキャラの作画は終盤クオリティーが少し下がるのが気になったかな
序盤がかなり綺麗だった分10話はもう少し綺麗な作画で見たかったです。
ファンタジー世界なので背景も丁寧に描いていて綺麗なので
背景も楽しめました。
声優さんについては白雪役の早見さんは強気な女性役が合っていて
上手かったです。他の声優さんも上手い方が多かったですね。
ラジ王子役の福山さんはドジな時の演技と普通に喋っている時の
ギャップが良かったりと演技力は感じられました。
これはよくある少女漫画原作モノですね。
ただいつの間にか白雪とゼンは好きになっている感じなので
その点は視聴者の想像に頼る部分が大きい。
ゼンはカッコいいこと言うキャラでキャラ自体は良かった。
白雪もカッコいいシーンがあるし強気な性格でその行動力が楽しめるかどうかな
色々活躍するシーンはカッコいいし素敵でした。
カッコいいキャラ同士の組み合わせは良かった。
個人的には最初のころの恋愛描写はそれ程いいようには感じなかったので
恋愛ものとしては最初はあまり楽しめず、終盤恋愛描写は良くなった感じでした。
ストーリー的な評価も白雪に甘い世界ですんなり行き過ぎているので
もう少しピンチな展開あった方が良かったかな
雰囲気は良いので世界観は楽しめましたし思ったよりも
見た目重視のアニメでした。