退会済のユーザー さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
タイトルなし
10周年記念超大作という触れ込みで大々的に宣伝してた記憶があるんだけど、観てみるとまぁ普通だった。
でも構わない。だって哀ちゃんの「ずっとそばにいてね……?」が観られたんだもの。それだけでぼかぁ幸せだなぁ……。
そんな僕の本音は置いておくとして、肝心の内容はといえば、肩透かしな出来。
シチュエーションの面白さに対して、実際の内容が見合ってないんだよね。
まず、蘭や少年探偵団の面々を人質にとられながら、コナンに緊張感が欠けていた、というのがある。
制限時間にまだ余裕があるといっても、もうちょっと焦ってもいいんじゃないだろうか。推理パートの空気が【迷宮の十字路】の時と大差ないってのは問題でしょ。
たぶん、早々に蘭たちの安否を灰原に委ねたことが大きいのだと思う。結果、今回の事件で終始緊張感をもっていたのは灰原と小五郎のおっちゃんだけという様相を呈していた。灰原なんて、身体を張ってみんなを守っていたのに! いいぞもっとやってください!
欲を言うなら、コナンと服部に焦りを覗かせつつ、ミラクルランドのパートは賑やかなコメディ調にして、その落差で物語を魅せて欲しかったかなー。その中で、ただ一人榛原だけがハラハラしてる、というの。
それはもはや、ないものねだりでしかないのだけど、ついでに言えば、首謀者の目的と方法も正直、意味が分からない。
独自に真犯人を探したいのなら、情報を小出しにする必要がどこにあったのか……動機と目的が判明してからというもの、その内容があまりに小さくて「なに言ってんだコイツ」状態で、一気に醒めてしまった。
魔性の女清水玲子さんのお蔭で一応、物語は盛り返したけど。しかしこの女の人も大学生にして一流のスナイパーって、超人やな……。
総合評価で言えば、悪くはなかった。でも手放しで褒められたものでもなく、個人的な好みで言えば、前作の方が良いかな。