ようす さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
同じ餅屋の、息子と娘。僕はこの幼馴染の女の子に、恋を――。
『たまこまーけっと』(以後「たまこま」と表記)の劇場版。
『たまこま』は、
餅屋の娘:北白川たまこ(きたしらかわ たまこ)が主人公の、
うさぎ山商店街でのほんわか日常ストーリーでした。
こちら『たまこラブストーリー』(以後「たまラブ」と表記)は、
それとは雰囲気が別物でした。
デラちゃんがいないと賑やかさは減るけれど、
ストーリーがまともに進むねwww
『たまこま』を観ていない方は、
そちらを先に視聴することをおすすめします。
その方がより人物に感情移入できると思うので^^
短編『南の島のデラちゃん』と合わせて、90分ほどの作品です。
● ストーリー
高校3年生の春。
それぞれが自分の道を選びつつある中で、
大路もち蔵(おおじ もちぞう)は東京の大学へ進学することを考えていた。
ずっと想いを寄せていた幼馴染のたまこへ
東京へ行くことと自分の気持ちを伝えようと決心をする。
『たまこま』でも、もち蔵はたまちゃんに想いを寄せていたけれど、
肝心のたまちゃんは鈍感で、スルーされっぱなしでした(笑)
しかし、そんなもち蔵の恋にいよいよ進展するときが!
告白しようとタイミングを見計らいながら
どぎまぎするもち蔵がかわいすぎて、
こちらもドキドキでしたww
≪ 二人の関係が変わっていく… ≫
「もち蔵がたまこに想いを告げるまで」も
見ごたえがありますが、
やはりこの作品の中心となるのは、
たまこがもち蔵の気持ちを知ってから。
今までずっと傍にいて、
何も意識していなかった相手からの告白…。
それに戸惑うたまこと、
そんなたまこを見て後悔するもち蔵。
閉じられたままのカーテン、
つぶれた糸電話、
空に瞬く一際輝く星、
うまくバトンをキャッチできないたまこ
など、
あらゆる演出から、二人の関係やたまこの気持ちが
徐々に変わっていっていることが読み取れます。
二人の関係に対する直接的なアドバイスじゃなくても、
たまこはいろいろな言葉たちから、
もち蔵の気持ちの受け止め方を考えていきます。
その過程が「ああ、青春だなあ。」と、
なんとももどかしくて…。
その過程があるからこそ、
最後の {netabare} たまこからの返事 {/netabare}は泣いてしまいました;;
{netabare} もち蔵の反応 {/netabare}がまた甘酸っぱくて、余計泣いてしまった;;
なんとも甘酸っぱい恋愛ストーリーでした。
観てよかった。
● キャラクター
新しい人物は登場しません。
キャラたちに久しぶりに会えて懐かしかった♪
やっぱりかんなちゃんかわいいですww
今回の主人公の一人・もち蔵。
もち蔵は私の中のベスト・オブ・幼馴染です。笑
かっこよくて一途で、糸電話な幼馴染が私もほしい…!
しかしもち蔵よ、
たまこの動画ファイルを眺めてニヤニヤするのは、
もはやストーカーだぞwww
● 音楽
【 OP「KOI NO UTA」/ 北白川豆大 】
【 ED「こいのうた」/ 北白川たまこ 】
『たまこま』ではお馴染み、
お父さんのラブソングです。
OPはお父さんが、EDは娘のたまこが歌っています。
これはつまり、恋に振り回される青春時代が、
父から娘へ…とバトンが渡ったことを意味しているのでしょうか?
EDで「こいのうた」と「プリンシプル」の2曲が
続けて流されたのはなかなか珍しい仕様ですよね。
【 主題歌「プリンシプル」/ 洲崎綾 】
甘酸っぱい青春にふさわしい、ふわふわした曲でお気に入りです♪
これは文句なしにいい曲♪
● まとめ
これまでの、のほほんとした『たまこま』のイメージが
がらっと変わりました。
こんな甘酸っぱい道を過去に通ってきたであろう大人にとっては、
若かりしあの頃を思い出して、若返った気分になるでしょう♪
いや~恋愛っていいね。
久しぶりに純粋にそう思いました(笑)
こんな甘酸っぱい恋がもう一度したいよ♪
素敵でまぶしい恋愛ストーリー。
まだ観ていない方は、ぜひご覧ください♪