marucuru さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
学園イベント、恋愛、ちょっぴり感動の青春ドラマ
良くも悪くも、ごく普通の学園ものにありがちな、イベントの舞台裏と人間ドラマを描いた作品。
「あの花のスタッフ」「長井監督」という事で、もっと泣かされる作品を想像したけど、少し期待と違う内容だった。(泣けるところはなかったなぁ~)
ストーリーは真っすぐ、あるイベントに向かって一直線、みんな一生懸命で、どんでん返しのようなものは一切なし。
主人公も登場人物も何もかもが普通。学園ドラマの一部、何かのイベントの舞台裏を覗けば、こういうお話のひとつやふたつは現実にありそうなもの。
アニメの題材にするにはあまりにも古典的過ぎる、と個人的には思うけど、それをあえて劇場作品にまで高めてしまえるのは、やっぱりスタッフの方々の力量なのかもしれない。
かなりシュールな部分とか現実的な部分があるのだけれど、それらをうまい具合にファンタジックな表現で覆って「きれいな」作品になっていると思う。
監督は主人公の少女を不幸(?)にするのが得意なようだけど、この作品では最後にちょっとだけ救われるのが微笑ましい。
感動するとは言わないけれど、見終わったあとに爽やかさが残る作品だった。