Baal さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ひらひらと映しける世界はまるで・・・
江戸川乱歩の作品群を原案としたLerche制作の作品です。
全11話
コバヤシ少年はある日目を覚ますと教室にいた。その手には
血の着いた凶器が握られており、近くには担任教師の死体が
あった。重要参考人として任意同行を求められるが現場に来
ていた探偵アケチの指示によってすぐに釈放される。それか
らコバヤシ少年は探偵アケチの元に向かうが・・・
江戸川乱歩の小説は小学生くらいに読んだことはありました
が記憶の中にはなく、ほぼまっさらな状態でタイトルだけは
ああ記憶のどこかに・・・とそんな感じでどうなるのだろう
どんな作品になるのだろうと思っていたところ推理色よりは
暗黒の中にただただ身を投じその時はじける色によって様々
に変化していった様に思いました。
人間椅子、影男、怪人二十面相・・・と1~2話ベースで
進んでいく展開は見やすかったと思います。そしてそれらは
常に重なり続けていて、一つまた一つと事件を重ねるにつれ
て抜ける色と混じる色がその事件の中へと溶け込み瞬間瞬間
を映し出す原石になっていたようでした。
また主題歌のOPEDが特にOPですが独特の雰囲気を放って
いたように思います。何と言えばいいのかうまく出てこない
のですが・・・(雰囲気だけに飲まれてよくよく感じ取れて
いないのだと思います)
全体として自分がこの重なるけど黒にならない色の雰囲気に
囚われてその色とただ混ざっていってしまいきっとその色の
一部になってしまった事がここまで感じてきた事の全てだと
思います。けれどその分だけ影にも光にもならずに見れたの
で良かったと思います。
◆個人的点数評価 73.541点