karinchaco さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
油断していると心を持っていかれるくらい重いお話。意外と面白かったよ
TRPGを原作とする作品ですね。アニメの他マンガ、アプリゲーの他ボードゲームなどメディアミックスが行われています。
最初は全く期待していなかったのですが、想像以上に面白かったですね。独特の世界観がきつすぎて序盤はついていくのが厳しいかなとも思ったんですが、調査団結成後から徐々に面白くなっていく感じ。特に後半は怒涛の展開ということが出来るでしょう。
ここからはトピックごとにコメントしたいと思います。
・固有名詞が難しすぎ
地名・人名に限らず序盤は名前が入ってこなかった。中盤以降にやっと慣れたかも。
さらに、読みでは違和感なかったのにEDのスタッフロールを見てまた混乱。ニルカムイの人は漢字+カタカナ。黄爛の人は漢字。ドナティアの人はカタカナでの表記。聞いていた音と目で確認したスタッフロールになれたのも中盤以降でしたね。婁震華がロー・チェンファだということに気付いたのも3話目ぐらいだったかな。登場人物を音で覚えれる人ならば大丈夫。ちなみに私は、公式のキャスト表を見ながら覚えるので大変でした。
・序盤の低調さはどうしてなのか?
決して面白くなかったわけではない。しかし、二つの大国に挟まれ蹂躙されたあと生き残っていた王家の血筋というベタな設定が面白さを感じさせなかったのかな?
あとは、主人公のウジウジさがいまいち。とはいえ、ここでの悩みや苦しみが終盤のカタルシスにつながるのだからこれはあんまり否定したくないな。
・ではどこから盛り上がったのか
私的に面白さを増した箇所は3つ。
{netabare}1.禍グラバさんの登場
2.楽紹さんの死と還り人化
3.祝ノリと真シロとの再会
この3つです。
1.ニルカムイのトリックスター禍グラバさんは物語の導き手として重要な役割を果たしました。非武装中立を掲げ、ニルカムイの都市ハイガにおいても独自の自治を認められるなどかなりの切れ者で、ウジウジしている忌ブキに対して今後の方向づけするなど、彼がいなければシナリオは成立しません。終盤若干影が薄くなりますがそれは、周りの主要キャラにやっと日の目が当たっただけです。
2.楽紹さん。個人的にはこの作品で一番好きでしたね。なのにこうもあっさりと還り人になってしまって残念。でも彼女との出会いがなければ忌ブキは行動を決断できなかったと思うのです。
3.行方不明の妹と自分が手にかけたはずの幼馴染との再会。忌ブキにとってはかなりショックだったことは明白です。特に真シロは自分が手にかけたうえその力を利用していますからね。ここから、またウジウジしますが、舞台裏の駆け引きがこのあたりから激しくなります。怒涛の展開を迎える終盤の入り口のようなエピソードですよ。
{/netabare}
・最後に・・・
この作品。軽い気持ちで見ていると意外と心を持っていかれますw。BS11で見ていると、この作品の直前ががっこうぐらしのためリアルタイムで見ているとエピソードによっては心がぞんぞんしっぱなし。テーマもストーリーも結構、カツカレー並みに重たいので注意してくださいね。
なんか思いついたらまたトピックス挙げます。