ダレイオス さんの感想・評価

3.3
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

ある日突然お金持ちになっちゃった。

ストーリーはごく一般的な家庭で育って生活している
主人公、哲平の姿が写し出されて
父親と母親と幸せそうに暮らしている所から始まるのだけど
何か幸せそうに暮らしているので楽しそうだなあと思ったり
哲平の母ちゃんの胸が揺れたりの作画が良かったりで
この家族いいなと思っていたら
いきなり、哲平の父親と母親が死亡したという衝撃的展開が訪れる
心の整理は大変な出だしである。

そしてエロゲ原作らしくお姫様が登場したり
お姫様が悪者に追いかけられたり展開は早い。
追いかけっこは１話なのでアクションが良くて作画が良いので
楽しめました。
哲平が助けに入ったきっかけでお姫様と関係をもったり
エロゲ原作らしいかなと思いました。
哲平の母親が大金持ちの娘ということで
父親と母親が死亡した事により母親の父親（哲平からは見たら祖父）に哲平は引き取られる
ことになるのだけど、母親は大金持ちだったけど
ごく一般的な男性と結婚したということなのだろうか
それで生活レベルが一般的になったと・・・
でも死亡したら祖父が引き取ることになったと・・・
何となくだけどストーリー展開は理解出来ました。
要するに事情があって一般的に生活していた主人公を引き取ると

ただ大金持ちの後継者として引き取ることになったのはよくわからないな
母親が後継者だったから言われてもピーンとこない
個人的にはよくわからないうちに一般人が大金持ちの御曹司になった感じ見えました。
まあこのアニメのコプセントは一般人が大金持ちになったらと
お金持ちキャラばかりのハーレムものなんでしょうね。
大体その二つの成分で出来ていると思います。
お金持ちハーレムということで
お姫様シャルロット、婚約者シルヴィア、自分専属のメイドの優、ライバルお金持ちツンデレ聖華と
ある程度は個性を感じたのでキャラは良かったですね。
キャラの作画も癖が強いのは確かだけど、その癖の強い作画のおかげでもキャラの個性は感じました。
作画自体はしっかりとしていてかなり安定していたので萌えアニメとしての
クオリティーはありました。
しっかりとした作画のハーレムものなので萌え要素やエロ要素も豊富でラッキースケベなどの
お馴染みの展開はテンプレだけどキャラに個性もあって楽しめました。

お金持ちの学校に通うことになったために
普通の学校とは違い、まじめなお茶会やフェンシングなど
新鮮味のあるイベントは楽しめました。
聖華に関しては身勝手さは感じましたが日本一のお金持ちの哲平に対して
みんなマンセーする人ばかりの中、地位に騙されないず最初からマンセ－せず
認めない姿勢は嫌いではなかったです。
要するに地位ではなくて、自分の判断でその人を認めるのか認めないのかの姿勢は良かった。
まあ最初から高感度が低いキャラは聖華だけだったので
関係が段々改善される所は良かったかな、一応嫌っていた理由もちゃんとしていたので
納得はしました。

メイドの優に関しては哲平の祖父との関係性は割合掘り下げられていたので
そっちの方がいい話になってました。
流石メイドとして引き取っただけはあって、いい関係だなと思いました。
メイドとして活躍しているシーンで結構カッコいい所や
メイドとして有能な所もあるのでメイドキャラとしては面白いキャラでした。
哲平に対しても常識的な対応をしたり、お金持ちとして
生きる上で大切なことを的確にアドバイスしたり、メイドキャラとしてもキャラは
立ってました。

ただ他のキャラはあまり掘り下げてないしいつの間にか哲平を好きになってましたね。
よくわからないうちに好きになってたかな
６話でヒロイン全員が哲平のこと好きって言ってたけど
ん？そうだっけ？と思ってしまいました。
萌えアニメ全般に言えるけどこのアニメは特に思いましたね。
優はキャラが掘り下げられてたので、哲平のことはこの時点では好意的に
見れてるのはわかるのですが、好きと言えるまではいってないかなと感じました。
聖華は哲平との関係に変化が見れるキャラだし
変化するきっかけの回もあったので納得はしましたが・・・
やはり好きと言えるまでは・・・

なんでこんなことになったのかと言えば
後半の展開に理由があったわけですね。
正直後半はお金持ちハーレムものとは別ものになってました。
序盤で両親の死やシャルロットが追いかけられていたから
何となくだけど伏線がないわけではないのですが
テロリストと戦うアニメになってましたね。
主人公達はお金持ちであってテロリストと戦う組織ではないので
色々と無理があったかな、しかもテロリストと戦うシリアスストーリーなのに
このアニメ後半コメディぽい要素が増えて
チョット強引さは目立ったね。
爆弾の処理をコメディのノリでやってたのは危なかったかな
そもそも爆弾の解体て警察に任せましょう。
敵のテロリストメンバーにもコメディ要員がいるのも
気になるかな、こいつらテロリストとしての自覚がないんですよね。
６話の温泉の回のコメディは
ぽっと出のキャラであることを生かしたギャグや
パロディ、メタ発言などかなり笑えるものになっていて
コメディギャグとしての作り込みは凄く
温泉などのハメを外していい場面でのコメディは良かったので
それに合ったストーリーだったらなと思いました。

テロリストにしても彼らの主張にどんなに説得力や同情の余地があったり
社会から屈辱を受け、どんなに貧しい生活を送っていたとしても
暴力に出た時点で彼らの結末は逮捕されるなり、言い方は悪いのだけど死亡するなり
償いは絶対に描かなければならないんだけど最後は曖昧でしたね。
個人的にはその点は不満
そしてテロリストのバックホーンはよくわからず
なんでこんなテロを起こしたのかも
テロリストの動機を聞いても納得しずらかったかな
行動原理は弱かったと思います。
聞いていると動機は逆ギレなのでビックリしました。
なんだろうあまり整合性のないシリアスストーリーを見せられた感じかな
うーんこのシリアスストーリーのせいで
ヒロイン達と主人公が仲良くなる過程を描けなかったのは残念でした。

最後まで見ましたが序盤は良かったのですが後半はかなり失速で
このせいでお金持ちハーレムアニメとしてのズレが感じたり
別のアニメになってました。
声優さんは上手かったし、作画も後半の方がキャラの作画は安定していたので
映像面などのクオリティーはかなり良かったのですが・・・
個人的にわずかしかありませんが序盤の主人公の家族３人の雰囲気が一番好きでした。