keylove さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
評価に違わぬクオリティー。観る人によっては神アニメでしょうね。
数々の名作、時に神アニメを世に送り出しているノイタミナの作品ですね。
観ている人かなり多いと思います。
熱狂的なファンも多いと思います。
しかし個人的にはずっと以前に数話観て、切った作品です。
後の評価としては非常に高いですね。
神アニメとさえ言われていて、OPもEDも超高評価になっています。
2クール12話の作品。
これは一期の話ですが。
舞台は、人間のあらゆる心理状態や性格傾向の計測を可能とし、それを数値化する機能を持つ「シビュラシステム」(以下シビュラ)が導入された西暦2112年の日本。人々はこの値を通称「PSYCHO-PASS(サイコパス)」と呼び習わし、有害なストレスから解放された「理想的な人生」を送るため、その数値を指標として生きていた。
以上がwikiからの引用。
そしてそのサイコパスの値が高い者を裁く、サイコパスの基準値を超えた執行官という刑事たちが存在します。
悪が悪を裁くといったところでしょうか。
本当にそれは悪なのかというのは、この作品の大きな課題でもあります。
成分から見れば、SF、戦闘、ハードボイルド、ヒューマニズムといったところではないでしょうか。
初見の感想を述べると、はっきり言って好きではなく、むしろ嫌いなジャンルです。
テーマも好きじゃないし、設定も、キャラデザも好きじゃない。
OPテーマは数種類あります。
最初は凜として時雨が好きではないということで評価を低く思っていましたが、2クールのOPはクオリティーが高いと思いました。
Out of Control」(第12話 - 第22話 / 新編集版 第7話 - 第11話)
作詞・作曲・編曲・歌 - Nothing's Carved In Stone
これはかっこいいです。
神OPと言って良いでしょうね。
EDも
「名前のない怪物」(第1話 - 第11話 / 新編集版 第1話 - 第5話)
作詞・作曲・編曲 - ryo / 歌 - EGOIST
「All Alone With You」(第12話 - 第22話 / 新編集版 第6話 - 第11話)
作詞・作曲・編曲 - ryo / 歌 - EGOIST
は素晴らしいと思いました。
主観です。
恋愛や感動、ラブコメやギャグという、悪く言ってしまえばぬるい設定の作品から比べたらわかりにくいし、馴染みにくい。
ついでにハードボイルドでは萌えもない。
はっきり言って馴染めない人は絶対に馴染めないと思います。
世界観や作画、キャラデザ、テーマ、進行、すべて。
でも、この展開は超展開だと思いました。
ありがちではあるんです、出てくる人物像も物語りも。
でも、根幹が大きい。
つまり、人の意思が介在しなくなった善悪の判断。
シビュラシステムという、人の感情や私見を全く持たない判断基準を持つこの国の犯罪阻止システム。
それによって人々は守られ、逆に言えば支配されています。
ここで大きなテーマなのが、それによって人々は人間関係や自分の資質、将来のことに関してまで、システムに頼らざるを得なくなって、感情すら希薄になってしまう。
それがはたして正しいことなのか。
それを上手く描いています。
よく評価に出てきますが、悪役とされる人物にも大きく共感できるということ。
正義とは何か、人の生き方とは何かということをものすごく考えさせられる作品でした。
声優さんも素晴らしいですね。
主な登場人物ですが。
狡噛慎也(こうがみ しんや)-関智一さん
この作品の主人公です。
サイコパス(犯罪係数)の値が基準値を超えている、潜在犯罪者。
執行官と呼ばれる刑事で、まさにハードボイルドの主人公たる性格、強靭な肉体、行動。
cvの関智一さんは、数々のメジャーアニメで主役級を演じています。
機動武闘伝Gガンダム、新世紀エヴァンゲリオン、STEINS;GATEなど。
もう一人の主人公
常守朱(つねもり あかね)-花澤香菜さん
感情の起伏があってもサイコパスが濁りにくいという素質を持ち、正義感が強く、活発で明晰な女性。
cvの花澤香菜さんは僕のレビューではかなり頻繁に出てくるというか、女性の声優さんとしてはトップと言って過言ではない人ですね。
数々の名作で主役級を演じています。
Angel Beats!、STEINS;GATE、僕は友達が少ない、俺の妹がこんなに可愛いわけがない、など。
そして、一期での主な悪役としてその存在感があまりに大きい
槙島聖護(まきしま しょうご)-櫻井孝宏さん
数々の事件について、影で暗躍するこの物語の主軸を作る人物。
cvの櫻井孝宏さんもまた、数々の名作で活躍されています。
コードギアス 反逆のルルーシュ、あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。、化物語など。
個人的に、この作品での花澤香菜さんは好きではありません。
こういう役はやってほしくなかったなあ・・・。
素晴らしく演じているのですが、キャラに合わない気がしました。
櫻井孝宏さんは、あの花のゆきあつのまんまという感じでものすごくかっこ良かったです。
絶対にこの人でこの役は良かったと思います。
まとめですが、最後まで観てどう思うのかと言う面で、個人的には展開は良かったけども、このキャラたちの動向について受け入れられない部分がありました。
あまり書くとネタばれになるので書きませんが、ここで大きく好き嫌いが分かれると思いますね。
あと、こんな世界で暮らしたくない!
って、切に思いました(笑)
でも、たしかにすごいクオリティーの作品で、ファンが多いのにも頷けるものだったと思います。
ちょっと難しくてもかっこいいのが観たいという人には絶対にオススメですね。これは間違いないと思います。