宵茶 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
アニメを次のステージに押し上げた作品。必見
どなたかのレビューにもあったが、この作品が全アニメの私の基準軸であり、これを超えるエンターテイメントに未だ出会っていない。
物語:
良いところをあげればキリがないが、特筆すべきは世界観。
テレビシリーズ毎話最後に出る、
「この物語はフィクションである。が、十年後においては定かではない」
というテロップが全てを物語っている。あまりにもリアル(を感じさせる)な設定で、本当にパトレイバーはどこかで開発されていて、警視庁では特車2課新設の準備が進んでいるかもしれない、と思わせる。
緻密な組織設定やメカニカルデザイン、例えば各レイバーにはナンバープレートがついている。こういった細部設定によって世界を作り上げる手法は後の多くの作品に踏襲されている。
成分タグがロボット優勢で、しかもある程度は仕方がないが、パトレイバーは断じてロボットモノではない。
声優:
今となってはほとんどの人が往年の、と冠される人ばかりで寂しい限り。千葉繁のうまさは異常。
キャラ:
各キャラクターとも魅力的で、暴走役、ボケ役、突っ込み役、なだめ役、分析役、天才役、努力役、など各自の相互補完がはまりすぎていて痛快。
あえて欠点をいえばヒロインのヒロイン性の無さ。これは押井守が萌えに興味が無かったのか、時代の要請が無かったからなのか萌え要素は皆無に近い。この点はエヴァに譲る。
作画:
長いことやってれば崩れることもあります。
音楽:
テレビシリーズはまあ可も不可もない印象。
ただし、OPには「そのままの君でいて」一択。コンディショングリーンは認めない。