「攻殻機動隊S.A.C 2nd GIG(TVアニメ動画)」

総合得点
90.3
感想・評価
2334
棚に入れた
12394
ランキング
56
★★★★★ 4.3 (2334)
物語
4.3
作画
4.3
声優
4.3
音楽
4.3
キャラ
4.4

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ネタバレ

コンビーフ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

かく言う私も童貞でね……

攻殻機動隊、少佐こと草薙素子がもし人形使いに出会わなかったらのif物語。SACの2期目です。

【良い点】

・難解すぎるストーリー
・ストーリー展開
・タチコマ

【悪い点】

・難解すぎるストーリー
・モブキャラの不意打ち


さて、SACの2期感想です。
まず最初に、1期と2期を比べどちらが面白かったと聞かれると、個人的には前者ですね。

ストーリーはまずまずでした。1期目どうようタイトル通り、Stand Alone Complexを題材とした作りで物語が展開されていき、個別の11人事件から難民宣戦事件まで発展していきます。まあストーリーの展開は正直一期よりテンポがいいかと。
しかし、ストーリーが難しすぎです。難しいというより、よく見てないとわからないという感じで……僕なんかは、まあ1期同様この作品も2回みて理解したタチですが、1期もちゃんと見ておかないと2期の結末がわからないようになっているんですよね。
(そのことについては後々説明します)
そのおかげでストーリー自体、1期のように考えるというより見逃さないようにっていうのが2期の見方です。

作画は相変わらずです。まあ作画監督によって違いますが(主に少佐の顔が)、崩壊する部分はありません。1期より戦闘が多くなっている気がしたので、もしかすると1期目より良いかもしれません。

声優は変わらず。音楽も相変わらずです。

キャラについてですが、ちょっと不満足でしたね。9課隊員のストーリーがあったのですが、笑い男のように敵(と思われる)キャラが味を出していないというか……ゴウダが感想タイトル通りの名言を残したぐらいですかね。少佐の昔話的なやつもありましたが、これも実は別作品を見てないと、本当の意味で納得できるものではないですし。少々残念です。

ここからネタバレを含む物語の簡単な説明に入っていきたいと思います。
一度見て、わからないなーと思った方は是非参考にして見てください。全部をネタバレするわけではないのでご注意を。

{netabare}最終的な黒幕は誰だったのか。気になる方は多いと思います。それを自分自身で理解納得できるように、ここでは物語の主なポイントの解説をしていきます。

物語は個別の11人から、難民たちが住む出島での戦いへと発展していきます。1期を見た方なら個別の11人がなんだったのかわかると思います。簡単に説明しますと――個別の11人とは合田一人がプロデュースしたウイルス。パトリック・シルベストルが書いた「初期革命評論集」を自身の電脳に取り込んだときに発症するもので、その効果は『ありもしない一編「個別の11人」を存在していると思い込み、また難民へのテロ活動を行う』というもの。
トグサが大学へ行った時、あの教授も言動から発症していたことが伺えます。本棚で、「個別の11人」がないと言っていましたよね。
発症条件は、義体化以前童貞だったか、それと義体化率が高い場合です。なぜこうなのかは物語を見ればわかると思います。物凄くどうでもいいことでしたが。

個別の11人事件とは、発症した者が「個別の11人」を名乗り、難民政策や難民の象徴的存在(DJの“伝説"など)に関わった人物を殺害したり、脅迫をしたもの。
その目的とは、簡単にいうと難民の蜂起です。国民に反難民感情を事件をきっかけに植え付え、さらに、難民にも不満や怒りを募らせること。これにより難民と国民の対立を生ませようとしました。
これも全てゴウダの仕業です。彼の真の目的は(これは正直、もの凄くわかりにくく、さらに彼の思想自体はあまり面白くないものなのでネタバレします)日本を再建することです。これだけ抑えておけば2回見たとき、だいぶわかると思います。
なぜ難民との対立を生ませようとしたのか、それについては物語の終盤でに彼のセリフや行動をよく注意していればわかります。ヒントを出すと、彼の想う良き日本とは、冷戦時の日本のことを指します。その時の日本といえば、朝鮮戦争の特需でいろいろと経済が発展していましたよね。大国の影で、第二次大戦後急速な発展をしました。経済関わらず政治もです。

そうしてゴウダのシナリオ通り、難民は蜂起して出島独立宣言をしました。
このあとは見るままです。なんで少佐はプルトニウムもって出島に行ったの?とか、クゼは何がしたかったの?などの疑問は、何度も見るうちにわかるかと。まあ深い意味はなかったと思いますが。

さて、最後の場面です。ここでおそらく、ちょくちょく1期と2期の視聴に時間が空いた方には、「?」だったと思います。
バトーの「お前は⁉︎……」のセリフも引っかかりましたよね。その答えは1期の10話にあります。あれを見て、もう一度最終話を覗けばバトーのセリフも納得できるはずです。クゼが殺された理由や、出島沖で核ミサイルを発射した潜水艦の存在など自ずとわかるかと。そして物語の黒幕の存在も……

抑えておきたいポイントは以上です。{/netabare}



補足ですが、少佐の過去話がありましたよね。あれ少佐とクゼだろ、って画面に突っ込んだ方もいるかと。あの事故については「東のエデン」という作品を見るといいかもしれません。物語とは直接関係がないのですが、その背景がわかるかと。

投稿 : 2015/09/16
閲覧 : 244
サンキュー:

3

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