ろき夫 さんの感想・評価
4.4
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
少しだけど、前向きになれる
NHKが「日本ひきこもり協会」の略で、ひきこもりの話であると知り、観てみようかなー、という気に。
ひきこもりの主人公「佐藤」のために献身的なヒロイン「岬」がひたすら尽くすという、一応ラブコメな内容。
なのだが、この作品の見どころは現代的な人の心の弱さや闇を描いたところにある。
対人恐怖症、妄想癖、虚言、自殺、マルチに手を出し借金、DV…など様々な問題を取り上げている。
表面上の部分しか描き切れていない感は否めないが、どれも説教くさい感じは無く、コミカルに表現されているので重たくならず、嫌な感じがしなかった。なぜか笑えた^^
すごいと感じるのは、これだけたくたんの話題を盛り込んでおきながら話の流れにそってスムーズに無理なく繋がっていくところである。
逆に、これらの問題が近い関係にあるのだと認識させられました。
ひきこもりの主人公になぜ理解ある人が集まってくるのかはラブコメならではの御愛嬌として、一応ヒロインが主人公に絡んできた理由は最後の方で明かされます。
そして、私がこの作品に強く惹き付けられたのは、登場するメインキャラに真人間がいないところ。みんな何かしら弱さを持っている。
主人公はとことんダメ人間。(途中、ヒモさにイラッとくる)
ヒロインの岬が主人公に献身するのも、ダメンズ属性を持っているのが原因。そこがリアルでぐっときた!( ´∀`)b
他にも、意志の弱い先輩「瞳」や、エロゲオタクの後輩「山崎」。どれも、現実にホントにいそうなキャラである。
個人的には、山崎が好きなキャラ。
エロゲオタクで、見栄っ張りで、アニソンばっか聴いてるけど、なんだかんだでめっちゃイイ奴。
よって、21話の「リセットにようこそ!」が一番感動しました。うおおーーっ!・゚・(つД`)・゚・ ヤマザキーーッ!!
でも、残念なのはやっぱりひきこもり解決の落とし所。
深く表現しようとするとキリがない。というのはあるので、仕方のないことだとは思いますが。
他の話題のオチは、割と現実的で悪くないかなーと思います。
確かに序盤は電波的な表現が目につき、話もあまり面白くないのですが、中盤から徐々に盛り上がってきます♪
笑えるネタがふんだんに散りばめてあるっ^^
全24話で時間かかりましたが、観る価値はあったと思います。
そして、OPの曲、構成ともにかなり好印象でした。
飛ばさず、結構ちゃんと見た気がします。