血風連あにこれ支部 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
旧作の鬱成分を薄くしてエンタメ性の高い出来に仕上がってます
劇場版という時間の制約があるために使徒の数はアニメ版よりも少なく、それゆえに戦いを通したキャラの掘り下げ描写も足りなかった感が否めない。
だけど、旧作では終始冷たかったゲンドウがシンジに歩み寄る姿勢を見せたり、{netabare}親子断絶のきっかけになる3号機事件での台詞「お前には失望した」が「大人になれ、シンジ」に変わっていたり。{/netabare}
ほんの少しではあるが、マシになっている。
旧作から時間が経って、庵野監督のゲンドウの父親像が多少変わっていたという事なのだろうか。
序は旧アニメ版の焼き直しで、破も多少アレンジを加えただけのアニメという印象には変わりないが。
それでも{netabare}綾波を救う時のシンジ{/netabare}の力の入り具合といい、新劇の中では最もエンタメ性が高い作品と言っていいと思う。
ただ、Qを見てしまっている今では……この時に感じた高揚感を多少台無しにされた気分もあるわけで。
エンタメ性を重視する人は、新劇のQは見ずに破で幕引きにしておくのもありかもしれません。