「交響詩篇エウレカセブン(TVアニメ動画)」

総合得点
90.3
感想・評価
4411
棚に入れた
20475
ランキング
56
★★★★★ 4.1 (4411)
物語
4.1
作画
4.0
声優
4.0
音楽
4.2
キャラ
4.1

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ネタバレ

くまごろーさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

うん、いい。

 観るきっかけは覚えていなくて、しかも何故か大晦日に一気に観た作品。50話もあるのかこれ、、、見終わった後、目がチカチカした。

 ただ、それだけの求心力があるのは間違いなくて、わたしがアニメに対する偏見を変えたといっていい作品。

 わたしの中でAKIRAや攻殻機動隊の『Innocence』や、ジブリ、今敏なんかの作品はアニメっていう認識で観ていなかったから、アニメという認識で観て、惹き込まれた最初の作品といっていいと思う。そういう心理状態もあっての驚きと感動があってストーリーの展開を追っていた。

 わたしの歳はどうでもいいけれど、素直さよりは経験と、それに基づくバランスが前に出るような歳なわけで、自分と周囲の関係に戸惑ったり、感情を真っ直ぐにぶつける登場人物達をみると、まるで親のような気持ちで見守りたくなる。

 恋愛は今思えばものすごくエネルギーを使うことだとわかる、しかしながら主人公達はそういう臆病さを気にせず、というか気づかずに、気づかないからこそがむしゃらに突っ走ることができる。

 若さを自分なりに考えてみれば、たぶん選択肢がなくてその可能性だけが無限に広がっている状態のことをさすんじゃないだろうか。だからエネルギーがそこに集中する。

 つまるところ、この作品を観ている最中から、自分が主人公達の立場になりたいわけではないにも拘わらず、それを観ていたいし、それが当人の望む結果になればいいなと思いつつ、その過程を観ることに幸福を見い出しているんだなと思う。

 親になれば自分のこどもを通して垣間見るのかもしれない、しかしながらあくまで垣間見るであって作品の視点から見ることは出来ない。もちろん当事者になることもできない。

 こどもが大人になろうともがきながら成長していくこと、そこには人を好きになって、好きになられて確かな感情というか想いのやり取りがあることはたぶん幸福なことだ。

 それをみて、自分の過去を振り返りながら今は何が出来るんだろうだとか、何が出来ているんだろうとか確かめつつ、そんなときに自分から溢れるものを感じる。

 この作品はある意味『出会い』といえると思う。自分がどういう立ち位置であるかで印象も感じることも随分幅があるだろう。その幅を作り出せること、一方的に与えられるだけでなく自分の中から引き出すこと、求めることだけでなくそこに発見があることが秀作といえるのではないだろうか。

 映画と違って、50話、後で追加された51話も含めての長い作品。長くて良かった。


 これまで自分の観た作品の中でアニメを見ないという人も含めて色んな人々に素直にオススメ出来る唯一といってもよい作品。




 

 


 

投稿 : 2015/09/08
閲覧 : 369
サンキュー:

5

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