スパイ隊長(休止中) さんの感想・評価
4.3
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「せいじゃ」って「聖者」じゃなくて「生者」なんだね(笑)
「佳作」
※自分のレビューを見るときはプロフィールを参考にしてください。
神様がこの世を放棄して、人間の子供は生まれなくなり、また人間は死んでも「死者」として生き(?)続ける。※「死者」は別に不死身というわけではなく、死体には変わらないため腐敗するし、再生するわけでもない。
その「死者」に死を与えられることができるのが「墓守(はかもり)」。
アイ・アスティン(主人公・ヒロイン)はその墓守の一人。(正確に言うと墓守と人間とのハーフ。)
1~3話では、アイの住んでいる村とこの世の真実を知る話。
4~最終話は、アイの成長を描いている。
あらすじはこんなもんで良いや(笑)
この世界では、人が心から願ったことが叶い、「異能」として実現する、という。
神様がいないのに願いが叶うのかな?と思ったけど、逆に言えば、神様は神様しかできないようなこと(=異能)自体も放棄したと考えれば、その分が人間に還元(?)されてもおかしくないのかもしれない。
「異能」を与えられた人の一人として、アイの父親。
「人食い玩具(ハンプニー・ハンバート)」というあだ名を持つキヅナ・アスティンは「不老不死」の能力を持つ。
死んでも「死者」としてではなく「生者」として生き続ける。
病気がちというか、日光に弱い体らしくて「生きたい」という強い願いによって「不老不死」になった。
「不老不死」となった彼は、この世の全員が死んで自分ひとりだけ生き続けるのではないかと危惧している。
そう思うと「不老不死」になりたく無くなるね・・・。
そして彼は「死者」を片っ端から殺しているらしい。
たぶん、神様(もしくは世界)に対して抗っているのだろうね。
もちろん、心から願っていることが叶うならそれに越したことはないけど、それだと何か物足りないというか、つまらないというか・・・。
まあ、この世は「結果がすべて」みたいな風潮だから、努力しなくても成功するならそれが一番楽なんだけど、そううまくいかないんだよね・・・。
きっと、誰かが、もしかしたら神様が私たちをこっそり見ているのかもしれないね。
おすすめは、
終わらないメロディーを歌いだしました。/小松未可子(ED)。