ようす さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
次に時代の舵を取り、中華の戦を回すのは誰か。これだから乱世はおもしろい。
人気漫画が原作のNHK製作アニメ。
中国が始皇帝に統一される前の、
乱世が舞台です。
戦国武将やら戦やら、
そこまで興味がなかった私も
「戦国武将ってこんなにかっこいいのか!」
と引き込まれるように観ていました^^
全38話です。
(1話のみ60分構成です。)
● ストーリー
500年の争乱が続く、春秋戦国時代の中国。
7つの国の1つ、秦(しん)に大将軍を目指す二人の戦災孤児がいた。
一人は信(しん)、もう一人は漂(ひょう)。
下僕の身分から大将軍を目指し、戦場を駆け巡る。
1話から「さっそくこの展開!?」という超展開のため、
詳しいストーリーは説明できません。
その代わり、観れば必ず引き込まれるはず!
どうなるの?どうなるの?と気になってばかりでした。
1期のストーリーは大きく3つに展開されます。
◆秦国内の反乱
◆信の初陣――秦vs魏
◆王騎(おうき)将軍による戦――秦vs趙
次から次へと新しい展開が待っていて息つく暇もなく、
38話という長さもまったく苦になりませんでした。
普段は戦国時代関連の話には関心が薄いけれど、
この作品は面白く観れました^^
純粋な力による闘いよりも、戦略的なものも多いからかな。
≪ 戦国武将のかっこよさ ≫
武将は力が強いだけではいけない。
兵たちの士気を高め、率い、戦局を冷静に分析できなければならない。
作品の主人公は信たちなのでしょうが、
それ以上に周りの武将たちの生き様や戦う姿がかっこよくて…!
ああ、武将ってこんなにかっこいいんだ…。
武将によって戦法も違ったりと、深く知れば知るほど興味深く感じました。
歴史や武将にハマる人の気持ちが分かった気がします。
数多く登場する武将の中でも特に印象強いのが、王騎将軍です。
第一印象は『分厚い唇のおかまキャラ』でしたが、
キャラの中ではダントツ№1のかっこよさなのではないでしょうか。
1期のMVPは間違いなく彼でしょう。
かっこよすぎて涙が止まりませんでした;;
● 作画
さて、ストーリーは絶賛したのですが、ここからは残念な評価です(笑)
視聴前からこの作品の作画については散々な評価を聞いていました。
そして、まったくその通りでした。
人物の動きにはCGが多く取り入れられているのですが、
これがものすごく違和感。
まるでからくり蝋人形が動いているようで怖い。ぎこちない。
また、一騎打ちなどの戦闘シーンにおいても、
ストーリーの流れから考えるとなかなか見ごたえがありそうなのに、
動きがトロ過ぎてむしろ笑えてしまいましたww
ストーリーは楽しめるのに作画がすべてを台無しにしていました。
CG以外の作画は普通なのに、どうしてこうなった…。
後半からは使用頻度が減ったのかこちらが慣れたのか、
それほど気にならなくなりましたけど。
作画が良ければストーリーにもっと迫力が出て、
全体的な評価も高くなっただろうに残念です。
● キャラクター
上で触れたようにかっこよさ№1は王騎だと思います。
しかし、それ以外にも魅力的なキャラは多数登場♪
個人的にお気に入りなのは河了貂(かりょうてん)です♪
貂かわいいよ貂♪
あのミノムシ衣装はいつまで着用するのかなww
もう一人、気になるキャラは羌瘣(きょうかい)。
羌瘣については、主要キャラなのに掘り下げが甘いなー…と
残念に思っていたのですが、
どうやら原作の羌瘣に関わるエピソードが
アニメでは丸々カットされているのですね。
王騎編を最後まで描くためには仕方がなかったのかな。
● 音楽
【 OP「Pride」/ Nothing's Carved In Stone 】
OPで使われるのはこの1曲だけです。
しかし、38話の間飽きることなく聴き続けられる良曲です♪
敵の映像が変わったり、信が出世したら一緒に戦う仲間が増えたりと、
映像は何気に凝っていました。
EDは
【「Voice of Soul」/ 石田匠 】
【「Destiny Sky」/ 若井友希 】
【「Never Ending」/ 蛇足 】
の3曲です。
3曲ともしっとりと心に響く歌ですね。
どの曲も好きです♪
一番印象強いのは「Never Ending」かな。
歌詞を見ると王騎の心情がよく表れた歌ですね;;
● まとめ
最初は作画が受け入れられなくていまひとつだったけど、
ストーリーはすごくよかった。特に最終話。
おもしろいストーリーのためならば、作画はある程度我慢しよう…
と思える人にはおすすめです。
これからの未来を託された人物たちが、
中華をどのように駆け回り活躍するのか。
2期を観るのが楽しみです!^^