Kuzuryujin さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
仁義ある戦い
エンタメとしての良いお手本のような秀作。
準備に5年掛けてるそうだが実にお見事!
正味100分の物語に一切の無駄も感じられない。
クライマックスの戦闘シーンは、大画面であればあるほどド迫力に圧倒されるはず。
3DCGの世界に(ヒロインが釘宮だけに)釘付けになった。
マジェプリ、アルペジオ、ガンダムUCでも同様に素晴らしいと感じたが、
やはりアニメにおけるフル3DCGの未来は明るいと確信。
仁義で動くヒーロー&ヒロイン。
ストーリー自体は、SFの皮を被った西部劇だと思った。
ヒーローものが好きなら嵌れるはず。
{netabare}
オールドロックを愛するディンゴ、
三木眞一郎氏がCVだけあってガンダムOOのロックオン・ストラトスに通じる男の美学がかっこいい。
いつもむき出しのアコギ、
あんな扱いじゃ3日と保てず壊れそうとか、
歌唱力があんまりロックじゃないとか、はご愛嬌。
捻りや意外性はやや足りないが、意外と深いメッセージ性があった。
自分は、人生の価値、本当の自由とは何か、と少し考えてしまった。
他の良レビューに既に書かれているが、
3人のキャラクターに的を絞った脚本が絶妙。
その主要キャラのキャスティングも絶妙。
メイン以外も、古谷徹、林原めぐみ、高山みなみ、三石琴乃各氏などが参加していて超豪華。
メインを張れるベテラン勢が声をあてたキャラたちは、
出番少なくてもそれなりの存在感があった。
その分、その他のキャラがモブに近かったのは
欠点と言えなくもないが些少なこと。
メイン3人が愛すべきキャラとして徹底してたのが好い。
{/netabare}
間もなく(2015年9月11日)続編が小説で出版されるそうだが、
ぜひアニメの続編も期待したい。
そしてより多くのキャラにもスポット当てて
より奥行きのある人間ドラマを観てみたい。