nakagi rin さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
自分もククリに乗りたいなぁ...
というわけで、神様ドォルズです。
原作である単行本は前12巻で完結しております。
空守村(からかみむら)で「神様」と表される”案山子(かかし)”の存在をめぐる、ファンタジー要素とリアルな人間模様がみられる作品です。
ラブコメの要素もありますが、ストーリーとして主軸においているのはおそらくシリアスな部分だと思われます。主人公の枸雅匡平(くがきょうへい)と、幼馴染である枸雅阿幾(くがあき)との因縁めいた過去が、物語が発展していく機動力になっています。
上記二人の関係や、匡平の妹である詩緒(うたお)、匡平と同じ大学に通い、匡平と詩緒の居候先の主人の娘である史場日々乃(しばひびの)など、このほかにも様々な人物が登場し、色々な人の思惑、感情を織り交ぜた形でお話が進行します。
原作は完結しておりますが、アニメではその途中で終わっています。
アニメのオープニングテーマになぞらえて、不完全燃焼だと揶揄されることもありますが、確かにいいところで終わっています。
自分は最終回の「引き」が気になりすぎて、原作を購入した口であります。
原作の方は、自分的にはいい感じで終わらせてくれたのではないかと思います。
過去にトラウマや傷を背負う主人公は数多存在しますが、匡平はその中でも少し異色な部類ではないでしょうか。当時起こったある事件において”蚊帳の外”だったという意味での、ある種疎外感めいた後悔が強く根付いているようです。
そんな匡平の過去が気になりながらも心配する日々乃との関係は、個人的にとても好きですね。あんな彼女ほしいなー(笑)
神様である案山子に乗って空を飛んでみたいと思った方は、空いている時間に見てみてはいかがでしょうか!