「文学少女 劇場版(アニメ映画)」

総合得点
64.7
感想・評価
274
棚に入れた
1391
ランキング
3685
★★★★☆ 3.7 (274)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.9
音楽
3.6
キャラ
3.7

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ネタバレ

nakagi rin さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

切なくて、でもあったかくて…

文学少女の劇場版です。
アニメとしてはこのほかに、OVA作品が数話あります。
原作は野村美月先生によるライトノベル作品です。

主人公である井上心葉(いのうえこのは)は、14歳の時に応募した文芸雑誌の新人賞を史上最年少で受賞します。謎の覆面美少女(¡?)作家として華々しくデビューを飾るも、プレッシャーやその当時に起こった事件により、デビュー作の1作を残してそのまま引きこもりになってしまいます。そんな心葉もなんとか高校へと進学しますが、その高校で静かな、それでいて運命的な出会いを果たします。出逢った一つ先輩である天野遠子(あまのとおこ)は、物語を食べる文学少女で、この出会いが心葉のその後を大きく変えていきます。

~わたしは、この世のありとあらゆる物語や文学を食べてしまうほど深く激しく愛しているごくごく普通の可憐な高校生で、ただの文学少女です~ 天野遠子

~何故、ぼくが、再び書きはじめたのか。それはあの日、シンと輝く真っ白な木蓮の下で、遠子先輩に出会ってしまったせいだった~ 井上心葉

劇場版では、原作本編の後半、心葉が小説を書くことができなくなってしまった核心である、心葉の幼馴染の女の子とのお話を中心に展開されています。劇場版単体である程度まとまりのある仕上がりになっているように思うので、原作を知らなくても楽しく見れると思います。しかし一本の劇場版ではやはり描けない部分も多く存在しますので、劇場版をおもしろいと思った方は原作の方も見て頂けたら嬉しく思います。

原作はそれぞれのお話が実在する小説になぞらえて展開されます。例えば1巻めの「”文学少女”と死にたがりの道化」では、太宰治の人間失格が主軸となっています。そういった意味で、小説が好きな方なら、よりハマることのできる作品のような気がします。また、文学少女を読んだことによって、逆に人間失格などの題材となっている小説を手に取ってみるというのもいいかもしれません。

コメディ要素少なめ。あたたかくて切なく、見終わった後、または読み終わった後に何とも言えない余韻に浸ることのできる、大好きな作品です!
気になった方はぜひチェックしてみてください!

投稿 : 2015/09/02
閲覧 : 545
サンキュー:

7

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