keylove さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
これはまず、理解に苦しむ作品ですね。でも、神EDです!
そもそもは、貴志祐介さんの小説を映像にしようと試みた作品ですね。
いくつかこの作者の小説を読んでいますが、こういう世界観の小説を書くとは知りませんでした。
もっとホラーチックなものが多いのかと。
で、これは映像化は不可能だと言われていた作品だそうですね。
1000年後の日本。人類は「呪力」と呼ばれる超能力を身に着けていた。注連縄に囲まれた自然豊かな集落「神栖66町」では、人々はバケネズミと呼ばれる生物を使役し、平和な生活を送っていた。その町に生まれた12歳の少女・渡辺早季は、同級生たちと町の外へ出かけ、先史文明が遺した図書館の自走型端末「ミノシロモドキ」と出会う。そこから彼女たちは、1000年前の文明が崩壊した理由と、現在に至るまでの歴史を知ってしまう。禁断の知識を得て、早季たちを取り巻く仮初めの平和は少しずつ歪んでいく。
以上、wikiからの引用です。
つまり、今、僕たちが生きている時代が、古代文明だというぐらい未来のお話しです。
1000年後なんて誰にもわかりませんけど、こういう世界になるのかな?
ってちょっと不思議な感覚でした。
今の時代が決して良いものだとも思いませんから、こういう風に時代を遡るような世界になっていてもおかしくないですね。
科学が万能の世界ではなく、むしろ科学なんてものは古代の産物であって、呪力という人間の能力こそが万能とされる時代。
卑弥呼の世界に当てはめると、しっくりくる気がします。
ただ、その力ゆえに人間すべてが本質的に傲慢になってしまっている世界という風に写りましたし、実際それを描いたものだと思います。
アニメとしての評価ですが、ストーリーもどういうものなのか説明のしようがないし、使われる用語だとか設定もあまりにも架空のものすぎてつかめない。
難しすぎました。
時代が刻々と移り変わっていくのも着いていくのに苦労する一つの要因です。
やはりこれをアニメにしろ、ドラマにしろ、映像化して万人に分かりやすく表現するには無理があったのではないかと思います。
よほど興味がある人以外は観なくてもいいんじゃないかな?
堀江由衣さんと花澤香菜さんが競演しているということが嬉しかったんですが、それも微妙な感じでした。
評価できるのは、EDの「割れたリンゴ」(第1話 - 第16話)
作詞 - 稲葉エミ / 作曲・編曲 - 尾崎力 / 歌 - 渡辺早季(種田梨沙)
ですね。
これは神EDでした。
音楽は素晴らしいです。
世界観とも合っているかと思います。
とにかく、ここまで難しいアニメはなかなかないんじゃないかな?
って思わざるを得ない作品でしたね。
疲れましたー。。。