「PERFECT BLUE -パーフェクトブルー(アニメ映画)」

総合得点
78.0
感想・評価
655
棚に入れた
3049
ランキング
582
★★★★☆ 3.9 (655)
物語
4.2
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.8

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ネタバレ

mkt03 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

極上のサスペンススリラー!

内容は、とある女性アイドルが女優に転身し、理想と現実とのギャップに
苦悩していく中で、異常なストーカー被害や連続殺人事件に巻き込まれる
というもの。主人公は徐々に精神を狂わせていき、幻さえも見るように
なってしまいます。

とにかく怖かったです…。
ストーリーや演出は当然のことながら、
出てくる人物が皆どこか不気味で得体の知れない感じを出しています。
なので、普通の日常的なシーンですら怖く感じてましたね。

サスペンス部分も素晴らしく、犯人はいかにも怪しいストーカーなのか、
それとも精神を狂わせた主人公自身なのかといったところで、
真犯人は親身に支えてくれていたはずの女性マネージャーでした。

この女性マネージャーがまた怖かったですね…。
終盤の追いかけてくるシーンはもう完全にホラーでした。
このマネージャーは元アイドルで現在は普通のおばさんという感じです。
それで、最初主人公には、追いかけてくるマネージャーがアイドル時代の
自分に見えてるんですよね。でも、鏡とかにちらっと映る姿は、
その普通のおばさんがアイドルの格好をしているというもので、
この現実と虚構の入り混じったチェイスシーンにはゾクゾクしました。

そして、印象的なのがラストシーン。マネージャーは精神病院に入り、
見舞いから帰る主人公が車のミラー越しに一言「私は本物だよ」と言って
作品は終わります。
ここはいろんな解釈があると思うんですが、
私は監督の言葉なのかなと思いました。
というのも、ここの主人公はこれまでとガラリと印象が変わっており、
例の台詞をいたずらっぽく言うところなど凄く違和感があるんですよね。
なのでこの台詞は、主人公本人であるというストレートな意味と同時に、
疑心暗鬼になっている観客に対して「これでようやく物語は終わりです。
どう?怖かったでしょ?」なんていう監督の悪戯心に溢れたメッセージが
込められているんじゃないかなと思いました。

ということで、まだまだ暑いこの時期にぴったりの作品だと思います!

投稿 : 2019/03/23
閲覧 : 458
サンキュー:

20

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