ろき夫 さんの感想・評価

4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

日本のリーマンがいいアクセントに。

パッケージの見た目通り、ガンアクションもの。

マフィアの抗争を中心に据え、救いようのない人々の生き様を描く。女キャラがハンパなく強いｗ

…と、まあここまでは、そういった類の映画にありそうな設定なのだが、そこにさえない日本のリーマン「緑郎」が加わることで話に深みと面白みが出ている。

二話目、ピンチの局面で、今までヘタレだった緑郎が覚醒して大活躍したときは、あくまでフィクションなのにもかかわらず、「俺だってやればできるんだっ」的な妄想の体現者を見た気がして、ちょっぴりうれしくなりました。…って、相当病んでますね^^；

そして、俺の名は「ロック」だっ!（`・ω・´）ｷﾘｯ
と言い切り、自分を裏切った上司にガツンと一喝。リーマンから一転、マフィアの世界に足を踏み入れた緑郎のことを不意にもカッコいいと思ってしまいました。
あーっ、完全に厨二だ～っ。俺。<(__；)>ｺﾘｬ､ﾏｲｯﾀ

しかしロックを待ち受けていたのは、マフィアの世界で起こる不条理で救いようのない出来事だらけ。
人情深いロックはなかなか悪人の色に染まれず、仲間との衝突を経て、徐々に成長(悪人として？)していくのだが、度々起こる敵への感情移入により思い悩みを繰り返してゆく。

ロアナプラを舞台に、平和な日本で育ってきたロックとキレた犯罪者達との決して交わらない二つの視点を覗くことができ、案外考えさせられました。

割と深くシリアスなテーマを扱っているのに、テンポがよくカッコいい台詞とアクション、凝った世界観のおかげでノリよくサラッと観ることができて楽しかったです^^

個人的にはチャンが渋くてカッコいいかな。