ぽたた さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
最初はみんな嫌がるんだ。人を殺めた罰を恐れるやつ。でも人を殺めても罰なんて下されないとわかると罪にはすぐ慣れるんだよ。
最初は人間側の視点から話が進み、徐々に屍鬼側の視点からも話が進むようになったので、偏った考え方ではなく両方の視点から見ることができ とても考えさせる内容でした。
{netabare} 私はこの物語を見て、とても怖くなりました。それは屍鬼という存在や、屍鬼になったら などでなく、自分が知らず知らずのうちに罪を恐れなくなっていたことです。徹の『生き物を食べる時、少しずつ削って食べないだろう、食べている時罪を感じないだろう』という言葉を聞いた時そう思いました。少し大袈裟に聞こえるかも知れませんが、それは捕食するものが人間で無いからであって、人間ならば そう思うでしょう。なんとも言えない気持ちになりました。
最終的に夏野と辰巳がどうなったのか、室井さんと沙子はどうなったのか 気になる終わり方でした。
室井さんと尾崎先生の考え方に大きな違いがある所に最初は驚き、次に悲しくなり、最後は納得させられました。{/netabare}