しゅりー さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
実験的なネタが満載です
京都アニメーション制作、漫画原作の日常ギャグアニメ。
本編中に「日常の…」などと書かれるのは原作時の
サブタイトルということで大丈夫でしょうか?
先程「日常ギャグアニメ」と記載しましたが、
高校生が銃火器をぶっ放し(※)、スカーフ1枚で猫が喋る
などかなり非日常な光景が繰り広げられます。
(※)この銃火器は直撃しても殺傷力はありません。
爆発しても焦げるだけで吹っ飛ばない昔懐かしいギャグ漫画ギミックです。
ゆっこ、みお、麻衣の高校生3人組とはかせ、なの、阪本の東雲家組、
その他のアクの強いキャラクター達が入れ代わり立ち代わりに
ショートコント的な話を展開していきます。
話の合間に入る定点カメラの妙に力の入った映像などの一瞬の小ネタから
ゆっこ達の色々な意味でサバイバルな話や、無声映画風のネタなど
実験的なネタをたくさん持ってきているのが本編の特徴です。
本当に内容が多種多彩過ぎて、腹を抱えて笑えたこともあれば、
全く笑えずに観るのが苦痛なこともありました。
特に前半は他の方が書かれている通りおもしろいと思える話が少なめな印象です。
個人的には投げっぱなしのまま幕を閉じてしまう話を観た時の印象が強いです…。
しかし14話あたりから投げっぱなしかと思いきや、あらぬ方向から
ネタを回収してくるような展開が増えておもしろく観れるようになります。
そういう意味では毎回大物声優が務める次回予告は、すごいネタ回収の発想だと思います。
最後まで観て私はおもしろいと思いましたが、
観る人によってかなり評価は左右されそうです。
しかし、このアニメのファンに好評された部分と酷評された部分は、
京都アニメーションの今後のアニメにかなり良い方向に働くのでは?とも思います。
時間が経った時に再評価されるかもしれない、そう思えるアニメでした。